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文章のうまさとは

文章について、うさんくさい話をするのである。
この手の話をしたら、それを出来ない偉い人に「そんな神秘っぽい幻想を打ち砕く」やら言われて、偉く鼻白んだ覚えがあるのだが、文章の奥義はオカルトとくっついていたりする。
それはなにかというと「幻視」の話であるよ。
幻視できない人の文章は、固くて人工臭くて、解る。
幻視できる人の文章は、ふわっとしていて、自然な感じで、解る。
文章のうまさについて、誤解している人がいるのだが、文章が上手いというの半分は、適切な用語だったり、助詞の順列の問題などの文章技術の問題であるのだが、もう半分は幻視が強いか弱いかの話であるのだ。

幻視というからオカルトくさくて、みんなウゲーとなるのだが、イメージと書き換えると、まあそれは普通の事なんだな。
スポーツでも、芸事でも、科学研究でも、イメージ力の強さが、業績に直結していると、よく言われる。
頭の中に思い浮かべたイメージこそが、全ての物事を生み出す源流なわけなのだな。

文章のうまさというのは、頭の中の強固なイメージ像を文字によって写生する事なんだな。
だから、文章技術だけで、語尾がどうこう、ルールがどうこういうのはあまり意味がないのだ。
確固たるイメージがある文章は読ませるし、脳裏に強く残るのである。

で、その幻視力とかイメージ力をつけるにはどうすれば良いかと言えば、本を読むことである。
映像を想起しながら、本を読み、イメージ力を作る。
で、書くときは、イメージ力で場面を映像化しつつ、文にて写生する。

まあ、文章に関してはそんな感じですな。
by sakananovel | 2011-01-21 11:22 | どうでもいいこと


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