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同人ゲーム制作費のお話

えー、サカナノベルはCDRとかCDケースとかパッケージ用の紙とかの材料費しかかからないというお話をしました。
材料費は体験版一枚(スリムCDケース、インクジェットプリンタでのパッケージ)で、百二十円内外でしょうか。
あとは森皿先生にシステム管理を見て貰っても、ジングルに声優さんをつかっても、ロハでおねがいしとりますな。
たいていの学生サークルさんとか、普通のフリーサークルさん、駆け出しの有償サークルさんは、大体これぐらいの費用だと思います。
制作費で大きいのは初期のソフト代です。絵のソフトに結構お金がかかりますが、SAIとかの安いソフトもありますんで、そこは探しようですね。
音楽の方も音源でお金がかかると聞いた事があります。
ちなみにシナリオライターはソフト的にはまったくお金がかかりません。が、超読書したり、いろいろ別の所で時間的なコストが必要なんすな。

さて、同人でも野望をもっちゃうと、ドンドンお金がかかってきます。
たとえば、外注さんに有償でイカス絵を入れて貰うとどれくらいかかるかというと、
CG一枚につき、五千円~一万円ぐらいでしょうか、CG20枚で十万から二十万かかることになります。
つまり、元を取りたい、もしくはトントンまで行きたい場合、十万、二十万の利益を上げないとなりません。
いま、同人ソフトの平均価格帯が千円~千五百円(完成版)なので、二百枚売れないと、赤字になってしまうわけです。
こうなると、どういう方向に話が進むかというと「赤字がいやなので売れる物をつくろう」となってまうわけです。
手っ取り早く売れる物というのは、流行った物の後追いか、二次創作か、抜きエロです。
こうなると、まー、面白い物が出来る可能性は大分低くなりますな。
同人のオモロイ物というのは、必ず「俺の好きな物を作る」という信念から出てくると思ってます。
「流行ってるから、売れるから」で作るとスタートラインが違うので、どうしても、オモロイ、という意味に置いては不利となるわけっすな。

有償でやってるサークルさんでも、ごついところは「二百万三百万だしても、まー、車買ったと思えばいいじゃん」とか言って好きな物作ってました。、
それを聞いた時は「やあ、これはごついなあ」とほれぼれと感心しましたものです。

ごつい事ができない、もしくは貯金のないサークルさんは、自分の出来る範囲でがんばれば良いと思うのだよー。
by sakananovel | 2011-05-20 16:03 | 同人ゲーム製作


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