魔法システムの構築

伝奇にしろファンタジーにしろ、魔法技術を使うキャラクターが出てきた場合には背景に魔法システムの設定をしなければなりません。
まったく魔法設定無しで「さんだーぼるとぉぉぉっ!」バリバリドッシャーン。とかやると、作品の雰囲気が台無しです。

ここで言う魔法技術とは、超自然の効果を現す伝達可能な技術と言う意味で使います。
ですので、西洋風魔術だけではなく、法術、道術、呪術、不思議武道系を含みます。

呪具・魔法武器系
魔法の効果を及ぼす道具の事です。
これは修業や才能無しでも、持つだけで効果を及ぼすシステムです。
とても話に噛ませやすいシステムです。持ってるだけで話を解決させたり、手放すことでピンチを作ったりできます。
平たく言えば、ドラえもんの秘密道具ですね(^^)
仕掛けについてはブラックボックスでも構いません。

オカルト系
世間には隠されている技術の事です。
修業や伝達必須となります。師匠か教科書が要るわけですね。
動力(魔力)があって、それを思念で加工し現実に作用させるという体系になります。
仕掛けについては、設定はしなければなりません、読者に説明するかどうかは作品次第です。
精度の高い設定から、わりといい加減な設定まで、かなり巾のある設定が可能です。

超能力
これを魔法と言うと、なんだか違和感があります。
魔法の動力が超能力であるという設定は良くありますが、超能力が魔法だ、という設定はあまりないですね。
指導者無しで勝手に覚える物と言う感じがあります。
ジョジョで言うと、波紋は魔法と言っても良いでしょう。スタンドは魔法じゃありません。
超を消して、能力というとかなり包括的な概念になる感じです。(怪物の特殊能力も入ってしまうのだ)

魔法設定を組むさいに、思念で攻撃出来ると言うのが話的に厄介な事だと覚えてください。
制限(弱点)をかなり作っておかないと話の底がすぐ抜けてしまいます。

ほんの小さな魔法でも、使い方一つで相当大きな被害を及ぼす事が出来ることに注意しましょう。
遠距離の場所に蜜柑ぐらいの大きさの火炎弾を打ち込める能力があったとします。
一見初歩的で、大した事がない魔法のように見えますね。
「ちょっとガウリー」とか言うお姉さんの場合、一巻目の途中で使わなくなるような魔法ですな。
ちょっと、これを想像してみてください。
ピンポイントに、火炎弾を目や口に打ち込めるのなら、大抵の相手は死にます。
火炎だけでなく、質量があるのなら、これは小型の大砲と同じなのです。
しかも、かさばる発射機構抜きで運用出来ます。

マジックポイントで発射数が制限される、発射時にしかコントロール出来ない、一発撃つとなかなか再チャージできない、呪文の詠唱を伴うので敵に気付かれやすい。速度が遅いので避けやすい。等々、山盛りの制限を付けないと戦闘になりません。
さらに言葉と思念で攻撃できるので、物理的に武装解除ができません。従って戦闘では普通、魔法使いを殺さないとおかしい事となります。(危ないですから)
捕虜になるのが、あり得なくなるのですね。(封呪の縄とか考えられますが、あらかじめ戦闘前に用意しておかねばならないので微妙、封じる術の体系があれば可能ですかのう)

やや、ちょっと考えるだけで、もの凄い制約がついて面倒ですね。
そうです、魔法は一個存在するだけでも、お話世界に脅威をもたらす存在なんですな。そのかわり、きっちり組み上げると売りの一つになります。頑張りましょう(^^)

魔法設定の優れた作品

魔法の国が消えていく(ラリー・ニーブン)
サカナの魔法システムのパクリ元(^^) SF畑の人なんできっちり考えられていて面白いです。
マナという魔法元素があって、それが使用されると枯渇するという設定です。

良く判る現代魔法(桜坂 洋 )
魔法は微弱電気エネルギーを体を使って配線することにより発動という、珍しいシステム。体でやると反作用で血が噴き出すのもカコイイ。あと電気エネルギーなのでパソコンでプログラムもできるというシステム。
主人公の使える魔法はただ一つ、虚空から大きな金ダライを召還するというものというのもイカスです。

ゲド戦記(アーシュラ・K. ル・グウィン,)
この人もSF畑ですな。システムは名前によるコントロールと言う物。魔法システムよりも、魔法を使う人の心の問題としての作品でオモロイ。

魔法先生ネギま!(赤松 健)
意外に魔法システムをきっちり作ってあります。TRPG風かな。

ベルセルク(三浦 建太郎)
召還システム、魔法システムがカコイイ。
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by sakananovel | 2005-07-22 10:25 | 同人ゲーム製作


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