<   2010年 08月 ( 17 )   > この月の画像一覧

深夜アニメの屍鬼が抜群におもしろくなってきた。

あんまり期待しないまま見てたのですが、屍鬼がぐんぐん面白くなってきました。
最初は、藤崎竜の奇天烈なキャラデザインに反発を覚えていたのですが、慣れてきたらアレはアレで、キャラ数が多いので見分けがついて良いかもとか思ったり。
まあ、でもIGとかのリアル漫画絵でやったら、渋さ倍増で、もっと良かったとは思います。

ドンドン面白くなった原因は、正夫のおかげですね。
正夫は空気を読めない痛いキャラなんですが、なんか、痛すぎて一周して、ちょっと魅力的になってしまってます。ギャグしてる訳じゃあないのに、非常におもろい。夏野なんかも同型の痛さなのに、あっちはイケメンなのでみんなに受け入れられますが、正夫は面白い顔なので、みんなに反発され、誰一人として、庇ってくれる人も愛してくれる人もいなくて「ちっきしょおおお」となんか変な走り方で村を走ってみたり。痛々しくて切ない。
海外の人の屍鬼の反応をみても、「正男はとっとと死ぬべきだ」とか、心ない外人さんの冷たいコメントばかりで、本当に外人は日本情緒をわかってねえなあと、ため息をついたり。

で、八話目に、文楽人形を持った、腹話術で、お姫様言葉で喋る幼女という超インパクトの屍鬼登場です。これは江戸時代から生きている幼女の屍鬼ですね、わくわくと思っていたら、原作では現代の子供だったらしい。現代の子供でこんな馬鹿インパクトの幼女がおるかーっ!! とは思う。
でも文楽人形を使ったとてもカコイイ描写でありました。いつまでたっても家に入れてもらえないので、「あーーー、ああああああっ」とかんしゃくを起こすシーンがキモクてとても素敵。

原作が大好きだったので、アニメ版はどうかなあと思っていましたが、変な化学反応を起こして、凄く面白くなっています。ホラー好き、キワモノ好きの皆さんは是非どうぞ(^^)
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by sakananovel | 2010-08-31 17:01 | 映画・アニメ

おすすめ同人紹介さんから、国都の剣レビューが来ました。

おすすめ同人紹介さんから、国都の剣レビューいただきましたぞ(^^)

旅ものの雰囲気がとても良いと褒めていただきました。
表情が良いのは焚咲かな、あの子は笑うと可愛い。

>この話は目的地、国都へ到着する直前で終わってしまうのですが、それが本当に残念でした。
>この続きで諸国漫遊編なんてあったら、絶対に読んでみたいと思った作品です。

と、おっしゃられてますが、諸国漫遊なんて絶対にお断りであります。
もう二度と観光ファンタジーはやりますまい(^^;
というか、旅物全般に言えることなのですが、背景の消費量が半端無いです。
四時間程度の尺で背景数278枚であります。
今回は後半3D導入でなんとか維持できましたが、前半のように手書きだったら、まず完成していないと思いますな。
まあ、他のサークルだと絶対に読めない、唯一無二ジャンルとして、孤高をまもりましょう。

あ、あと、画像鑑賞の七枚目以降が見れないとのことですが、単に設定できてません。(^^;
後日パッチにて対応いたしますー。要らない解説も新記事入れてませんし(^^;

国都自体は、国都の剣【国都編】で続編は組みますです。
まー、また観光マップとかあるんですけどね、酪算は観光好きだから。
でも、都市に居着きで、お金なくなってバイトしたり、新しい出会いがあったり、国家的陰謀に巻き込まれたりで国都編も波瀾万丈になる予定です。
ちょっとお待ちくださいねという感じ。
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by sakananovel | 2010-08-26 16:34 | 同人ゲーム製作

シナリオのスレが正しい

シナリオを書く際の注意点を俺が淡々と書くだけのスレ

いろいろと正しい。
基本的なシナリオ教本に書いてある事は、だいたいこれと同じか、これの劣化版です。
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by sakananovel | 2010-08-25 15:56 | 同人ゲーム製作

覚え書き 16世紀初頭の明とオランダ

明の状況
16世紀初頭の明はだんだんと国家の輪郭が崩れ始めている時期です。
宦官の汚職とか、文官が武官を馬鹿にするとかの弊害で、倭寇(中身は中国人)を押し返した将軍さんを、難癖付けて降ろしたり、処刑したりで、軍人さんは苦しい。明は各王朝中、一番役人の給料が低かったので、汚職蔓延で大変だったらしい。
明は建国以来、重農政策を引いていて、貿易は勘合貿易だけにしていたらしい。勘合貿易というのは、割り符を発行して、子分の国家に何年に一度、貢ぎ物を送らせて、帰りに貢ぎ物に倍する良い物を持って帰らせるという、なんか、お大尽な貿易の事。良い物をくれるので、日本などは何回も行きたい! のだが、十年に一度、五十名と決まっていたという。ちなみに、参加者五十人すべてに、上等の着物とかの良い物がプレゼントされたそうな。
明の貿易というのは、この勘合貿易のみで、他の貿易は一切禁止、違法行為であったわけだが、もともと貿易で暮らしていた人は困るし、貿易は儲かるしで、国禁を破って密貿易する人が絶えなかったのであるよ。この密貿易している人たちの組織が、後期倭寇なんだな。
ちなみに、明の北の方でも、モンゴル勢力が暴れて、馬を押し売りしていて、困っていたそうだ。
なんで、中国の人が、日本人に偽装していたかというと、前期倭寇が暴れていた時期があったし、なにより、この頃の日本人というのは戦国時代で、えらく戦闘力が高かったらしい。また、中国人は意外に日本人を高く見ていて、「野蛮だがパネェ」とか思っていたらしいぞ。ちょっと時代が下るのだが、明人と日本人の混血の英雄、鄭成功という人がいて、「日本人気質」と言われていたそうな。それは、意志が固く、一直線に進む、みたいな。同じ日本人として、ちょっと嬉しい事実だったり。

オランダの状況
この時期オランダには王様が居なかったらしい、共和国で、一番トップは総督。このあと、どっかから王様を引っ張ってきて、現在はオランダに王様がいます。
もともとはスペイン領だったんですが、商人の国だったので、重税掛けられそうになって独立したそうな。ユトレヒト同盟というものをオランダ北部七州が組んで、ネーデルラント連邦共和国が成立していたそうな。この頃のヨーロッパは戦争ばっかりしているようですな。
オランダ東インド会社もこの頃設立しました。これはどんな会社かというと、侵略植民地制作会社みたいなもですな。
スペインとの戦争中なので、胡椒が手に入らない、ポルトガルもスペインに占領されちゃったので、困ったオランダは、対抗組織としての会社を作ったみたいですね。世界初の株式会社なんだって。
条約の提携や、軍隊の交戦権も持っていたらしいから、半国家半会社みたいな感じかな。

寄港予定地
その他の東シナ海、南シナ海の関連する土地。

シャム。シャムには日本人街があったそうだ。仏教王国。

琉球王国。この時代あたりで薩摩が琉球を侵略するのだが、まだ始まっていない事にする。

マカオ。ポルトガルが明の一部を乗っ取り占領しており、貿易港となっている。

台湾島。ちょっと早いのだが、オランダが占領している。

貿易品目
日本。日本から運ばれる品は、工芸品、武器(日本刀、火縄銃)、銅、銀、金。
明国。明国から日本へ運ばれる品は、生糸、染料、鮫皮(日本刀の束に使う)。生糸が多かった模様。
   明国から西洋に運ばれる品は、お茶、銀、金。途中インドで香辛料を積む。
このころ石見銀山が開発され、世界で流通する銀の2/3を日本産の銀が占めていた模様。
アマゾンやら宅急便のある現在からは想像しにくいのだが、物流が船でしかないこの時代、船一杯に産物を入れて、動かすだけで、巨万の富が手に入ったらしい。が、なにせ船なので、難破や沈没もあり、基本的に博打に近いものらしい。
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by sakananovel | 2010-08-24 13:53 | わこうっ!!

わこうっ!! キャラスケッチ⑤

●隆信 隆信美鷹を追うために南蛮船を乗っ取るの巻

隆信「一番、総帆上げ、風上に向かって間切れっ!!」
兵「無理です若、こりゃ和船なんでそんな事できません」
ナレーション「和船と違い、洋船は風上に向かって斜め45度の角度で前進することができる。これは間切りと呼ばれる航海技術なのだ」
隆信「だまれっ!! 気分だけでも出すんだっ!!」
アントニオ「オー、若様、出来ないこと命令しても、意味ないねー」
隆信「こんな船ではっ!! 美鷹を追って外洋に出る事などかなわぬっ!!」
アントニオ「ボクモー、ポルトガルの水先案内人でアルケド。和船で、航法シドウはできないネー」
隆信「いっそ建造するかっ!! 南蛮式の船をっ! 赤星家に出来た事を、龍造寺家に出来ない訳があるまいっ!!」
兵「ありゃあ、真田のちとせ姫が居たから出来たんでさあ」
アントニオ「ボクにも、船の建造はデキナイネー」
隆信「なんだっ!! 貴様っ!! 大枚を払って雇ったというのにっ!!」
アントニオ「畑チガイネー。でもボク、良いこと知ってマース」
隆信「なんだっ! 早く申せっ!」
アントニオ「赤星家が一から、船、建造したのウソネー。あの船、沈没したポルトガルのホワイトフェニックス号を引き上げて修理して作ったネー」
隆信「そうなのかっ!! 真田のちんちくりんめ、汚いマネをっ!!」
アントニオ「今、平戸に、ホワイトフェニックス号の姉妹船、来てるねー。名前をブラックドラグーン号ねー」
隆信「なにいっ!! 姉妹船だとっ!!」
アントニオ「国際法上ではー、乗っ取っちゃうのアリネー。鹵獲したらその国の船にナルネー」
隆信「なん、だとっ!!」
アントニオ「乗っ取って、改造するね、フリゲート艦一丁アガリネー」
隆信「それを早くいわんかっ!! 夜陰に乗じて船を乗っ取るっ!! 漢の夢だなっ!! 韮崎衆はおらぬかっ!!」
(SE:しゅたっ)
韮崎かえで「はっ、我らは何時如何なる時も若のおんそばに」
隆信「うむ、平戸で夜戦だっ!! 南蛮船を乗っ取るっ! 手練れを集めておけいっ!!」
かえで「ははっ!」
アントニオ「オー、ジャパニーズ忍者! 初めてミタヨー」

(背景:平戸 夜 ブラックドラグーン号上)

(SE:どぼーん、どぼぼーん)
隆信「わはは、南蛮人め、弱い、弱すぎるっ!!」
(SE:ドキューン)
(SE:カキーン)
 かえで、隆信に向かった銃弾をクナイではじき飛ばす。
隆信「ごくろうっ、かえで!!」
かえで「船内の制圧、終わりました」
隆信「うむっ! 南蛮の異人どもっ!! 良く聞けっ!! この船は龍造寺隆信が制圧したっ!! 我に従う者は船に残れ、嫌な者は去れっ!!」
ゴメス「ヲー、なんという事ナンダヨー」
アントニオ「オー、ゴメス、ひさしぶりナンダヨ」
ゴメス「アントニオー、我が弟ー! これはイカナル事態ナンダネー」
アントニオ「鹵獲ダヨー、この船は龍造寺の若様がのっとったねっ!」
ゴメス「お金なら出すよ、こういうの困るヨー」

隆信「金ではないっ!! 俺が欲しいのはっ! 愛する美鷹を追って行ける船だっ!!」
ゴメス「なに言ってるか、ワカラナイヨー。この人なんなのー?」
アントニオ「愛ね、龍造寺の若様、海に逃げた愛する姫を追いたいネー。でも日本に追える船ナイネー。ブラックドラグーン乗っ取るネー」
ゴメス「愛する姫? 純愛? ナニソレコワイよー。正気なの?」
アントニオ「正気ね、少々考え足りない所あるけど、まっすぐ一直線の大恋愛ねっ! ロミオとジュリエットねっ!」
ゴメス「恋愛? それホント? 愛する女の為に、船を乗っ取り? まともじゃないヨー」
アントニオ「オー、まともじゃないヨー、三国一の大うつけね、でも、若様一所懸命ね、どうしても追いかけタイヨー」
ゴメス「なんか、ゴメス、ワクワクして来たヨー。すごいね、オモシロイネー! どうなるか見てミタイネー」
かえで「……ポルトガル人って、馬鹿?」
アントニオ「オー、もちろんね、もちろんねー、馬鹿でないと、世界の裏側まで、船、ダサナイヨー!」
ゴメス「ロマンだよー、冒険だネーッ!! ボクたち、馬鹿、大好物デースッ!!」
アントニオ「オーケーッ! ボクが航海士をやるよー、ゴメスは副艦長をヤリナサーイ! 若様の為にー、ブラックドラグーンを動かすよー!」
ゴメス「了解ダヨーッ!! 愛の為に、若様は艦長ダヨーッ!! 愛する女の心、射止メルネー!!」
隆信「くくく、今解った、俺の愛は全世界的規模っ!! 俺のこの愛の情熱を貿易風に変え、いざ行かんっ! 唐天竺の先、海の彼方へっ!!」
アントニオ「そうと決まったら、改造だよ。大砲つんで、軍艦にするよー」
隆信「よかろうっ! お金はいくら使っても構わん、この船を世界一の軍艦に改造しろっ!!」
ゴメス「イエス、だよーっ! 砲窓を切って、二層甲板、四十四門フリゲートになるよー!」
アントニオ「では、鹵獲したから、船の名前、変えるね、カピタン隆信!」
隆信「うむ、ブラックドラグーンとはどういう意味だ」
アントニオ「黒い竜騎兵という意味ダヨー」
隆信「よしっ! この船は黒龍丸と名付けるっ!! いざ行かん、東シナ海っ!! 美鷹の元へっ!!」
かえで「韮崎衆は、用事がすんだようなので、帰りますね」
隆信「まていっ!! 水兵が足りない分、韮崎衆が入れっ!」
かえで「わ、わたしら忍者なんですよ」
隆信「かまわんっ!! 忍び働きが出来る水夫、理想的ではないかっ!!」
かえで「えーっ」

―― 隆信美鷹を追うために南蛮船を乗っ取るの巻 終わり ――

●キャラスケッチ雑感

・最後のスケッチは隆信ですな。
・ポルトガル人のテンションがおかしい。
・つっこみ役がくのいちのかえでしか居ない船は大変だなあ。
・新キャラ、ポルトガル兄弟、アントニオとゴメス。くのいちのかえで。
・美鷹水軍、オランダ海軍、龍造寺水軍、中華倭寇と四局になるのか。
・中華倭寇については、参考書を読み中。明国のそのころの状況も解って面白いですな。
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by sakananovel | 2010-08-23 21:45 | わこうっ!!

キネティックノベル大賞だそうな

キネティックノベル大賞

キネティックノベルとはなんぞや、とか思ったが、ビジュアルアーツの馬場社長が一言「エロゲーです」だぞうな。的確な概要です。
エロゲーとかノベルゲーとかの小さめのやつをダウンロードで販売したいらしい。
で、200~400kぐらいのシナリオで、ラノベとしてGA文庫もしくは一迅社文庫からも出るらしい。
賞金は大賞500万円。
〆切は九月末日。テキストデータでの投稿なんで、投稿はラクチン。
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by sakananovel | 2010-08-23 15:43 | 同人ゲーム製作

わこうっ!! キャラスケッチ④

●カレン カレン呪われた戦列艦に乗り込み新しい乗務員を得るの巻

(背景:貴族の屋敷)

カレン「さあ、お父様、わたくしにっ、今すぐ新しい戦艦を、!」
お父様「カレンや、よくお聞きなさい、確かに私の大切な宝物のお前は、インド洋で大戦果をあげ、オランダの海賊姫と呼ばれるほどの船長となった」
カレン「マルダー家の者としては当然の戦果ですわっ」
お父様「だがね、だからと言って野蛮な日本人に、王から預かったフリゲート艦セレトリーヌ号を沈められた失点を埋め合わせる事はできない」
カレン「埋め合わせるが為に、失地を回復するために、新しい戦艦が要るのですわっ!」
お父様「遠い東シナ洋から良く帰ってきた。娘よ。しばらくはここでお休み。すこし足を止め、自分を見つめ直す事も必要だよ」
カレン「そんな暇はありませんのっ! 今にでも南シナ海に取って返し、あのにっくき倭寇に目に物を見せてあげませんと、私の気持ちがすみませんのよっ!」
お父様「報告書は読ませてもらった。恐ろしく優秀な敵のようだね」
カレン「そうですの、東方の野蛮人の癖に恐ろしく剽悍で、規律正しく、英雄的でさえありましたわ」
お父様「敵はフリゲート艦かね?」
カレン「フリゲート級ではありますわ、でも、西洋船、中華船、和船の良いところを混ぜ合わせたような、異常な船足にして、恐るべき旋回性能でしたわ」
お父様「最後は切り込み勝負だったようだね、ハーグ暗殺部隊上がりの水兵たちもかなわなかったのかい?}
カレン「メイドたちは良く戦ってくれました。それ以上に、倭人どもは凶暴でありましたの」
お父様「ふむ、舟で負けて、乗員で負けた、さて、私の大切な宝物が次に倭人と戦ったとして、勝てるのかね」
カレン「や、やってみないとわかりませんわっ!! お父様、わたくしは、あのキャプテン美鷹に勝ちたいのですっ!!」
お父様「私がいくら海軍大臣といえど、負けるかもしれない船長に、新たなフリゲートを与えるわけにはいかないな」
カレン「お、おとうさま……」
お父様「ロッテルダム港に、もう二年も使われていない戦列艦がある」
カレン「戦列艦!」
お父様「喜ぶには早いよ、わたしの最愛の宝石。かの船は呪われている」
カレン「呪われた船」
お父様「建造の時に船大工が五人死んだ。処女航海の時に船内に疫病が蔓延し、乗組員の半数が死亡し船長も死んだ。新しい船長は狂って、乗員をヤードに吊しまくり、反乱が起こった。また新たな船長を入れ、乗員を総取り替えしたところ、一年持った、が、火薬倉が爆発し、乗員の3/2が死んだ。舟は沈没を免れたが、修理しても、もう誰も船長になりたがらないため、ロッテルダム港で無人で揺れている」
カレン「……でも、戦列艦なのですわね」
お父様「そうだ、片舷三十六門の74門、海兵隊も積めるぞ。船の名前はエインドラクト号だ」
カレン「船の呪いなど、マルダー家の者が恐れるものではありませんわっ! 乗ります、その戦列艦を頂きます」
お父様「そうか、では、海軍司令部に話をつけておこう」
カレン「ありがとうございますっ! お父様っ!!」
お父様「気をつけてな、マルダー家の海賊姫が呪いになど負けるでないぞ」
カレン「はいっ!!」

(背景:ロッテルダム港、エインドラクト号)

キャンディ「黒い船ですね」
カレン「呪われている戦列艦にふさわしい色ね、いっそ帆も黒い物をつかおうかしら」
キャンディ「イエス マム。手配しておきます」
メイド1「なんか、こわーい」
メイド2「お化けでるんですって」
キャンディ「はいそこ、無駄口を叩くなっ! さっさと乗船し、出向準備を始めよっ!」
メイド1.2「イエス マム」

(背景:エインドラクト号、艦長室)

カレン「ふう、お化け付きの船とはいえ、やっと海に出られましたわね」
(SE:波の音)
カレン「やっぱり海の上が一番ですわ」
 寝台に転がるカレン。寝てしまう。
(イベント絵:カレンにのしかかるような黒い影)
黒い影(引き返せ……)
カレン「う、うーん」
黒い影(この船の先にあるのは破滅と地獄だ……)
カレン「……」
黒い影(この船は俺の物だ、出て行け……)
カレン「……あなたこそ……艦長室から出てお行きなさい」
(SE:ばっ!)
カレン「……、夢?」

(背景:エインドラクト号、洋上、中甲板)

キャンディ「体調をくずしている者が15名、かなり重病な者が五名でています」
カレン「普段よりも、少々多い、ぐらいの推移ね」
キャンディ「はい、ですが、悪霊の噂がそれに拍車を掛けて、呪いではないかと水兵たちが動揺しています」
カレン「悪霊を見た者は?」
キャンディ「若干名おります。私も昨晩、メインデッキにて目撃しました」
カレン「どんな格好でしたか?」
キャンデイ「黒い影のようなやせた男でした。男性はこの船にのって居ないので、たしかに亡霊かと」
カレン「密航者の可能性は?」
キャンディ「ありません、追いかけると消えうせました」
カレン「何者かしら、元乗務員の亡霊?」
キャンデイ「水夫の格好ではないようです」
カレン「では、船大工かしら」
キャンデイ「みすぼらしい外套から、下働きの者と思われます」
カレン「そう、死亡者のリストを当たってみます。具合の悪い者には果物を配給、船医に掛かるよう命じなさい」
キャンディ「船医は、その……、エロ馬鹿の変態なので……」
(医務室から声だけ聞こえてくる)
船医(注:女性)「おらー、ぬげー、素っ裸になるだ、へっへっへ」
シルビア「い、いやでふー」
船医「やかましい、船医の命令は絶対だー。そら、胸を突き出せ~。へっへっへ」
(立ち絵:カレン苦い顔)
カレン「あれは変態ですが、まあ、腕は立つので、具合が悪くなったら掛かるように厳命しなさい」
キャンディ「イエス、マム」
船医「ほらー、腰を突き出せ、嫌らしいところが丸見えだぞ、へっへっへっ」
シルビア「しょ、しょんな~、やめてくらはい~」
カレン「副艦長、船医に鉄拳制裁!!」
キャンデイ「イエスッ、マムッ!!」
(SE:ごーん)

(背景:エインドラクト号、艦長室)

 カレン寝ている。
黒い影(この船の人間は全て死ぬぞ……。幽霊船になって洋上を漂う事になるぞ……。引き返せ。この船から出て行け……)
カレン(なぜ、この船から人を追い出したいのです?)
黒い影(ここは俺の居場所だ……。生者は出て行け……。この船は建造したときから俺の物だ……)
カレン(建造時から……? あなたはいったい?)
黒い影(呪われた船だ、こんな船には栄光も勝利もおぼつかないぞ……。お前には挫折と敗北が待っているのだ……)
カレン(おあいにくさま、我々は南シナ海で挫折も敗北も、嫌と言うほど味わいましたわ。何度敗北しても、何度挫折しても、オランダの誇りと、マルダー家の意地をもって、立ち上がるのが我々ですのよ)
黒い影(考え直せ……。失敗は心を折り、挫折は魂を腐らせる……。負けるぞ、悲しいぞ……)
(SE:がばっ!)
カレン「おだまりなさいっ!! わたくしは、何度倒れても立ち上がりますっ!! それがオランダ軍人の誇りというものですっ!!」
 黒い影は居ない。
 艦長室に一人、カレンがむっとして立っている。

(背景:エインドラクト号 中甲板)

(SE:とことこ)
シルビア「……あ、こんばんわー」
 船舷に黒い影が立っている。
黒い影(……)
シルビア「良い月夜でしゅねー、それではー」
黒い影(怖く、ないのか?)
シルビア「はい? しゃべれるんでしゅか?」
黒い影(……君とは血が近いようだ、そういう相手とは時に会話できる)
シルビア「あははー、シルビアは魔女の血を少し引いていますので~、しょうかも~」
黒い影(……君たちは不思議な集団だな)
シルビア「お名前は?」
黒い影(ジェラルドだ……)
シルビア「よろしくね、ジェラルドさん」
(SE:とことこ)

(背景:エインドラクト号、艦長室)

カレン「見つけました、ジェラルド・カイパー。人足、行方不明とありますわ」
キャンディ「人足ですか」
シルビア「まだ、お船のどこかにいるような気がしゅるんでしゅ」
キャンディ「船内は出航前に徹底的に清掃させました。それ以外だと……」
カレン「船倉かしら。バラスト石まではひっくり返してないのではなくて?」
キャンデイ「船員全員で船倉を探索します」
カレン「承認します」
キャンデイ「イエス、マムッ!」

(背景:エインドラクト号 船倉)

メイド1「とりあえず、樽とか物資を全部甲板にあげないと」
メイド2「大掃除ですわね」
シルビア「水樽が重いでしゅ~」
キャンディ「きびきび働けっ!」
ジェラルド(なぜ、そんなに熱心に働くんだね? 君たちは女性じゃないか……)
キャンディ「馬鹿な事を、良く聞け亡霊、元々我らは、先のオランダ独立戦争の時代に、暴れ回ったハーグ暗殺部隊だ。貴様よりも、ずっと地獄を見て来たかもしれんぞっ」
メイド1「いるんすか、そこにいるんすか、お化け?」
メイド2「ひいいいっ」
キャンディ「カレン船長が我々を悪夢のような毎日から救ってくれたのだ。貴様のようなへたれ人足の亡霊ふぜいが、カレン船長を、我らを呪ったとて、びくともせんっ!」
シルビア「もう、ジェラルドさん、どっかいっちゃったでしゅよ~」
キャンディ「ええい、くそっ!」

(背景:エインドラクト号 船倉)

メイド2「見つけました! 白骨がありますっ!」
キャンデイ「やはりバラスト石に埋まっていたか!」
ナレーション「バラスト石というのは、船の重心を下げるために、重りとして積む砂利石の事である」
カレン「みつけましたか」
キャンディ「はっ! どうやら殺されて、バラスト石に埋められたようです」
カレン「そうでしたか」
キャンディ「どういたします、こいつはバラバラに砕いて海に放り投げますか?」
カレン「シルビア、帆布を持ってらっしゃい。ジェラルドの遺体は正式に水葬します」
シルビア「はーい」

(背景:甲板、白い布に包まれた遺体の前で尼さんがお祈りを唱えている。
(SE:バーン、バーン。礼砲)
カレン「オランダ軍船の建造に尽くし、不幸にも事故にみまわれ、命を失った、ジェラルド・カイパーよ。汝の献身を我は称えん。いざ眠れ、天国の地で安らかなる眠りを得ることを我は望む。アーメン」
メイド全員「アーメン」
(イベント絵:波間に投下される遺体袋)

(背景:エインドラクト号 中甲板 夜)

(SE:とことこ)
シルビア「にこっ」
黒い影、微笑んでいるように見える。
(SE:とことこ)

(背景:エインドラクト号 艦長室 昼)

キャンディ「三時の方向に船影、ポルトガル船と思われますっ!」
カレン「さて、初陣ね、全艦戦闘配置っ! 砲撃戦用意っ!」
キャンディ「イエス、マムッ! 砲撃戦用意っ!」

(イベント絵:艦内を走り回るメイドたち)

メイド1「砲室に砂をまけっ!」
メイド2「キッチンのストーブの火をおとせっ!」
シルビア「シルビア班きてくだしゃいっ! 大砲に充填用意でしゅっ!」

(背景:エインドラクト号 後甲板)

カレン「副艦長、信号旗用意『トウホウニ コウゲキノヨウイアリ コウフクセヨ』」
キャンディ「候補生っ! 信号旗準備っ!!」

(背景:洋上二隻の軍艦がにらみ合うかんじ)

キャンディ「敵信号旗返信っ! 『ワラワセルナ ダッチメ』」
カレン「全砲門っ! 押し出っ! おごり高ぶったポルトガル人の尻に海賊姫の焼き印を押してやりなさいっ!!」
キャンディ「全砲門っ! 押し出せっ!」
カレン「上手回しっ! やつらの横腹に食いつきなさいっ!!」
キャンディ「上手回し! 取り舵一杯っ!」

ナレーション「この時代の海戦はいわば度胸試しのようなものだ。ままならない風相手に操船し、相手の船にギリギリまで近づいて大砲を撃ち込む。その繰り返しで勝敗が決まる。船の大きさ、大砲の数、船員の訓練度合い、士気、風、波、全ての条件が絡み合って戦闘の結果が決まる」

((背景:エインドラクト号 中甲板)

シルビア「いきましゅよ、でも、まだでしゅよー」
キャンディ「右舷、一斉発射っ!!」
シルビア「発射でしゅっ!!」
(SE:ドカーン)

ナレーション「大砲の一斉発射の反動で、船が傾く。こちらの大砲が当たるという事は、相手の大砲もまた当たるという事である」

(SE:ドカーン)
シルビア「ぎゃああ、直撃ーっ!! し、死にゅっ!! あれ?」
(イベント絵:黒い影が木の破片を止めている)
シルビア「あ、ジェラルド君、えへへ、ありがとー。砲孔を洗浄後、弾ごめーっ!!」
(立ち絵、黒い影、微笑む)

ナレーション「帆船同士の戦いは、海上でくるりくるりと円を描きながら、どちらかが戦えなくなるまで大砲を撃ち続ける」

キャンディ「ポルトガル船エトワール号に白旗! 敵船の抵抗が止みました」
カレン「全艦戦闘停止! 被害状況の報告をまとめよっ! 敵船は鹵獲する」
キャンディ「イエス、マムッ! 海兵部隊一番は私に続けっ! 敵船に乗り込むっ!」

(背景:エインドラクト号 艦長室 夕方)

キャンディ「ポルトガル人は捕虜としました、適当な士官を選び、オランダの基地へ送ります」
カレン「ご苦労さま。砲の直撃を食らったにしては被害がすくないわね。シルビアの砲の近くに着弾したのに」
シルビア「ジェラルド君が助けてくれたんでしゅよ~」
キャンデイ「亡霊が? 弔いをしたので、船の守護天使にでもなったのかしら」
カレン「それはちがうわ」
シルビア「どういう事でしゅかー?」
カレン「彼は仲間になったのですわ。このエインドラクト号の523番目の乗り組み員に」
 カレン、乗務員名簿の最後にジェラルドの名前を書き入れる。
 シルビア、嬉しそうに笑う。キャンデイ、ちょっと迷って微笑する。
カレン「さあ、総員、気を引き締めなさいっ! 我が艦は喜望峰廻りで、南シナ海へ向かいますっ!」
みんな「「イエスッ マムッ!!」」

――カレン呪われた戦列艦に乗り込み新しい乗務員を得るの巻 終わり――

●スケッチ雑感

・副艦長のキャンデイ、あほのメイド下士官シルビア、変態船医とキャラが増える増える。
・キャンディはきっと、外見がキャンディス・ホワイトできびきびしているのだろうなあ。
・海戦の醍醐味は命令が飛び交う物なのだが。オランダ語での命令語が解らん。なるべく和訳命令ですましたいが、できないところは英語だ。(英語での砲戦用語は海戦小説があるので引っ張ってこれるのであった。早川のホーンブロアーシリーズ、ボライソーシリーズ)
・オランダと言ってるのは日本だけで、あそこの国は国際的にはネーデルランドらしい。
・戦列艦の乗務員は五百人ぐらいいるらしい、ハーグの暗殺メイド部隊はどんだけ居たのか。
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by sakananovel | 2010-08-21 19:35 | わこうっ!!

わこうっ!! キャラスケッチ③

●イナメ イナメ美鷹に会い白無垢を脱いで水軍に参加するの巻

(背景:汚い米屋)
店主「いらはい、何のようでごわすか?」
美鷹「米を買い取ってもらいたい、一俵」
店主「みせて、たもっせ。うーん、こんなところかいね」
(SE:そろばんの音)
美鷹「安いな」
店主「赤星の米じゃどん、こんなもんだいね。嫌なら出て行きたもっせ」
美鷹「まあ、しかたが……」
イナメ「ちょっと」
店主「な、なんでごわす」
イナメ「赤星の難民さんから安く買いたたくのが、薩摩隼人の心粋なの? おじさん」
店主「しょ、商人は隼人ではなか、商売でごわすから」
イナメ「ちょと、そろばん貸して」
(SE:かちゃかちゃ)
イナメ「これでどう?」
店主「そ、それは、今は赤星米が市場にあふれとってな」
イナメ「嘘つかない、赤星米なら薩摩の米よりよっぽど上質じゃない、どうせ、上米に混ぜてかさ上げするんでしょ」
店主「渡海の嬢さんにはかなわないでごわすのぉ。それでよろしいか、お客はん」
美鷹「いや、嬉しいが。いいのか?」
店主「よかよか、置いていってくなっせ」

(背景:鹿児島市街)

美鷹「助かった、礼を言う。儲かった分を少し持って行ってくれ」
イナメ「いりませんよ、赤星の方でしょう、お金はいくらあっても足らないと思います。それに国の商人があさましいマネをするのが嫌だっただけで、お礼が欲しかった訳ではないのですよ」
美鷹「悪いな、助かる。急に金がなくなってな」
イナメ「沖合の軍艦の方ですよね、急にってどうして」
美鷹「なんだか、もの凄く食べる幼児が仲間に加わるは、科学者はなんだか鉄が欲しいと言うし、水手の給料も払わねばだし、こんなにお金が飛ぶように無くなるとは思わなかった」
イナメ「出納の係の人がいるのでしょう?」
美鷹「いない。わしがやってる」
イナメ「そうですか、帳簿はつけてますか?」
美鷹「帳簿?」
イナメ「か、会計とかの知識は?」
美鷹「わしは武将だ、商人みたいな事はしない」
イナメ「し、しないじゃありませんよっ!! は、破産しますよっ!!」
美鷹「まあ、人間立って半畳、寝て一畳だ。気にしない」
イナメ「気にしてくださいっ! 誰か会計の出来る人を雇ってっ」
美鷹「大丈夫だ、あの舟に物資を積み込んで明とか行けば、飛ぶように売れるそうだ。心配はない」
イナメ「物資って」
美鷹「なんか、良い物」
イナメ「考えてないんですね」
美鷹「商人に言えば、なんか揃えてくれるだろう」
イナメ「はあ、騙されます、きっと」
美鷹「そ、そうかな」
イナメ「絶対に騙されますっ!!」
美鷹「赤星美鷹だ、君は商家の者か? 武家に見えるが」
イナメ「渡海イナメです。家は島津家の勘定方をやってます」
美鷹「おおっ! 勘定方の娘か、これは天の助けだ、わしと一緒にこい」
イナメ「あ、その……」
美鷹「わしらはこれから海の王国を目指して出発する。あの最新鋭戦艦風雲丸を城として、唐天竺まで広がる大海原を領地として、幸せな国を作るのだっ! イナメも来いっ! そして、そろばんとか、会計をするんだっ!」
イナメ「すごい……、でも……」
美鷹「嫌なのか?」
イナメ「私、明日、結婚するんです」
美鷹「おや」
隆信「ふむ、それはおめでたいといわざるは得ないだろうっ!」
美鷹「ななっ! おまえっ! どうしてっ!」
 美鷹、あたりを見回すが、隆信は一人。
美鷹「兵隊は?」
隆信「はははっ!! 馬鹿な事を言うな、わが愛する美鷹!! いくら我らが剛毅な龍造寺といえど抗戦相手の首都に軍勢を入れれば、そく開戦になってしまうではないかっ!!」
美鷹「一人で何をしにきたのだ」
隆信「お前の顔を見にだっ!! 一日に一度、お前の顔をみないと、俺は寝ることができないっ!! 心がうずいて、枕を涙で濡らしてしまうっ! だから、一人で来たっ!!」
美鷹「衛兵ーーーっ!! 龍造寺の嫡男がここにいるぞーっ!!!」
隆信「ば、馬鹿なっ! なんて事をするのだ、我が愛する心の中の暴風雨よっ!!」
衛兵「なにいっ!! みな、出会え、出会ええっ!!」
隆信「くそうっ! 覚えておけっ!! 必ず、お前の心を俺への気持ちで一杯に満たしてやるからなあっ!!」
 隆信逃げる。
イナメ「なんですか、あの人」
美鷹「気にするな、ただの馬鹿だ」
イナメ「愛されてるんですか」
美鷹「うむ、愛されている」
(美鷹:ちょっと赤面)
イナメ「き、気持ちに応えてあげれば良いのでは? 龍造寺家は勢いがありますし。とっても大事にしてくれそうですよ」
美鷹「あれは馬鹿なのだ。自分の好きなようにわしを愛したいだけで、わしの気持ちなぞ一つも気にすることはない」
イナメ「でも、女性の幸せとはそういう物ではないのですか? 旦那様に愛されているだけで、世の中の女性の中でも幸せな部類に入ると思います」
美鷹「わしはな、わがままなのだ。自分の足で地に立って居たい、お姫様だっこされて可愛がられるのは性に合わん」
イナメ「美鷹さまは、凄いですね」
美鷹「そうか?」
イナメ「海の上に国を作っちゃうとか思いついても、実行できる人はそんなに居ないでしょう。とても愛されているのに、そんな彼を振って、夢に向かって進んでるんですね」
美鷹「あの馬鹿は、彼、であった事はないっ!」
薩摩隼人「ちぇえええっす!!」
美鷹「は?」
イナメ「……」
薩摩隼人「りゃりゃりゃりゃりゃりゃっ!」
 薩摩隼人、奇声を発して通り過ぎる。
美鷹「なんだあれは?」
イナメ「二才の人ですよ」
美鷹「にせ?」
イナメ「二才の人は、女性の姿を見るだけでも汚れると思ってます」
美鷹「はああ?」
イナメ「極力目を向けるのを避けます。しゃべりかけることもしません。しかたなく近づく時は、ああやって気合いを入れて足早に通りすぎます」
美鷹「なにそれ」
イナメ「この国は徹底した男尊女卑なんです。だから、あの彼の人の言葉、すごくうらやましいです。私にあんなことを言ってくれる人がいたら……」
(立ち絵:イナメ赤面)
美鷹「ひょっとして、イナメは結婚相手と喋ってない?」
イナメ「この国では旦那さんと会うのは結婚式の時ですよ」
美鷹「わしは姫だったが、一応馬鹿と見合いはしたぞ。気持ち悪い事を言いおったので、蹴り飛ばしてやったが」
イナメ「自由であこがれてしまいますね」
美鷹「じゃあ、来い。こんな面倒な国からは女は全員逃げるべきだ」
イナメ「そうはいきません、私は普通の人間で、決められた事からは逃げられません」
美鷹「そうなのかー」
イナメ「もし良かったら、結婚式が終わった後、誰か会計の出来る人をさがしてあげますよ」
美鷹「そうか、それは助かる。でも、わしはイナメが良いのだがなあ」
イナメ「私などより、ずっといい人が居ますよ」

(背景:イナメの家)

イナメ(寝れない……)
 立ち上がり窓を開ける。沖合に停泊している風雲丸の灯が見える。
イナメ「ふう……」

(回想)
美鷹「わしらはこれから海の王国を目指して出発する。あの最新鋭戦艦風雲丸を城として、唐天竺まで広がる大海原を領地として、幸せな国を作るのだっ! イナメも来いっ! そして、そろばんとか、会計をするんだっ!」

イナメ「そんな事、できない」
イナメ「私は、親の決めた男性と家庭を持って、子供を産んで、家系をもり立てて、おばあさんになって、桜島の麓に葬られる。そう、決まっていて……」
イナメ「でも行きたいなあ……。美鷹さんと舟にのって、海の向こうへ。行きたいなあ……」

(背景:白昼の道。白無垢のイナメが馬にのって道行きをしている)

イナメ「はあ」
ばっちゃ「これ、浮かない顔するでねえだわ。綺麗な嫁御さんがだいなしじゃあ」
イナメ「はい……」

(遠く、イナメの視線が風雲丸に向かう)
(SE:ひゅうう)
イナメ「あっと」
(SE:とん)
イナメ「……」
(SE:する)
ナレーション「意図した動きではなかった。イナメは風にあおられ、馬から下りてしまった。なんとなく、打掛を脱いでしまった。そして、駆け出すのは、そこから大して遠い所にある気持ちではなかった」
ばっちゃ「こ、これっ!」
ナレーション「イナメは文鎮高島田を解いた。白い草履を蹴飛ばし脱いだ。浜へ向かって走った」
イナメ(ああ、なんか、馬鹿な事をしてるなあ。でも……。気持ちいい)
父親「こら、イナメ、どこへいくでごわっそうっ!」
イナメ「海っ!! 唐天竺よりももっと向こうっ! 南蛮も見てくるっ!!」
母親「よめ、嫁入りはどないせう? 帰るっといでっ!!」
イナメ「嫁入りはやめますっ!!」
(SE:ジャバジャバ)

(背景:風雲丸)

イナメ「そろばん出来る人を探してきました」
美鷹「うん」
イナメ「私です」
美鷹「おお、大歓迎する!」
イナメ「まず、帳簿を作ります、現在の残金とそれぞれの賃金などを教えてください」
ちひろ「これは助かります。この舟みんな数字に暗くて……」
美鷹「良し、早速だな。すばらしい」
ヨヨミ「およめさんきたー」

――イナメ美鷹に会い白無垢を脱いで水軍に参加するの巻 終わり――

●オマケ

イナメ「なんですかーっ!! この状況はああっ!!」
美鷹「ひ、ひどいのか?」
イナメ「このまま水手さんに日給をはらうと、あと三日で破綻します」
美鷹「そ、そうなのか」
イナメ「水手さんは月給制とします、あと一ヶ月の間に交易でお金を作らないと」
香苗「でも、お金をもらえないとさ」
イナメ「舟の上で毎日お金がいるんですかっ! 鹿児島にいるうちはこれまで溜めたお金で遊んでください」
美鷹「つ、使っちゃって、すかんぴんになってる水手も、い、いるし」
イナメ「使っちゃう人が悪いんですっ!!」
香苗「す、すいません」
イナメ「ヨヨミちゃんは食べ過ぎですっ!! 減食っ!」
ヨヨミ「えー、そんにゃー」
ちひろ「あ、あの、研究用に鉄がほしいの……」
イナメ「却下しますっ! まずは交易でお金をつくります。話はそこからですっ!!」
ちひろ「はい……」
美鷹「うんうん、これが主計長というものだな」
イナメ「美鷹さんっ! お酒をしばらく禁止ですっ!!」
美鷹「ううう」

●キャラスケッチ雑感

・いがいにイナメも動くな。
・ちひろとは噛むけど、東シナ海にでるとちひろは秘密基地の留守番だから、それほどでもなかろう。
・敵国に単身潜り込むとは、馬鹿はすごい行動力だ。
・美鷹がどんどん駄目な人に。
・人が初めて出会う話は自然に盛り上がるね。
・これでメインキャラはおしまい。つぎはライバルのカレン嬢のスケッチ。
・薩摩方言指導の人募集中。イナメも方言で喋らせたかった所。

●わこうっ! の面白さ予定

・とりあえずは萌えキャラ立ち。
・あとは超人戦闘。剣の美鷹、大筒のヨヨミとが中心、もう一人いてもいいのだが、なんかイナメとちひろは武力なさそう。
・帆船砲撃戦をやりたい。帆船というものは凄く運動が不便な物で、なかなか大砲を撃つチャンスが無いそうだ。上手回ししたり、下手回ししたりで、くるくると回り合って操船で近づき、片舷にある大砲を一斉にぶっ放すのが乗法らしい。波とかも使うらしい。表現できれば面白そう。
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by sakananovel | 2010-08-20 22:04 | わこうっ!!

わこうっ!! キャラスケッチ②

●ヨヨミ ヨヨミ美鷹と出会い大筒を撃つの巻

(背景:荒れ果てた村。向こうには海。小さく風雲丸が見える)

美鷹「重い……」
(イベント絵、重そうに抱え大筒を引きずる美鷹)
ちひろ「やっぱり、大きすぎましたか……」
美鷹「わしは普通の女よりは力が強いが、こんな物はもちあげられん」
ちひろ「発射できれば、大きな力になりますが……」
美鷹「こんなでかい種子島を開発するやつがあるかーっ」
ちひろ「大口径の銃は、乙女のあこがれなのです……」
美鷹「乙女は銃を撃たん」
(SE:子供の泣き声)
美鷹「……」
ちひろ「子供の泣き声ですわね……」
美鷹「ここらはな……」
ちひろ「美鷹さまの旦那様が蹂躙していった所ですね」
美鷹「あれは、まだ旦那ではない、いいなずけでもない、ただの他人だ」
ちひろ「見事に皆殺しにしていかれましたね、しかし、なぜこんな?」
美鷹「住民を皆殺しにして、龍造寺領におる貧農を入植させるそうだ」
ちひろ「それはまた……」
美鷹「元の住民を残しておくと一揆の恐れもあるし、旧領主の残党をかくまったりする。貧農を入植させれば、貧農は喜び龍造寺に忠誠を誓おう。理にかなった事だ」
ちひろ「汚いやりかたです……」
美鷹「まったく馬鹿だからな、龍造寺の連中は」

(背景:村、子供が泣いている)

美鷹「まったく重い」
ちひろ「なんとか射撃実験をしてください……」
 とことこと子供が歩いてくる。
子供「……」
美鷹「……」
ちひろ「……」
美鷹「(小声)なんとかしろ、ちひろ」
ちひろ「(小声)美鷹さまの領民でありましょう、美鷹さまがなんとかしてください……」
美鷹「(小声)わ、わしは母性など、持ち合わせておらん」
ちひろ「(小声)わ、わたしも科学者でありますから、母性ないのですよ」
美鷹「(小声)娘失格者だな、わしらは」
ちひろ「(小声)いいから何とかしてください……」
美鷹「……おい、子供、お主には大志があるか?」
子供「……」
ちひろ「(小声)ふつう、子供に大志はございません……」
美鷹「あー、うー、えー、こたびは気の毒だったな、ご愁傷さまだ」
子供「う、うぇっく、うううう、うわあああああああああんっ!!」
美鷹「な、泣いたーっ!!」
ちひろ「ちょっ、子供が苦手にもほどがありますっ!!」
美鷹「あ、うー、その、泣きやめっ! これは命令だっ!」
子供「うわあああああんっ!! ひぎゃあああああんっ!!」
美鷹「その、あの、あ、そうだ、飯を食うがよい」
子供「食べるっ!」

(背景:荒れ果てた農家の軒先)

美鷹「わしの昼飯が」
子供「がつがつがつがつがつ」
ちひろ「よく食べますね、わたしのも無くなりました」
子供「じっ」
美鷹「もう、むすびは無い、なんという食い意地が張った子供か」
子供「ヨヨミ」
美鷹「ん?」
子供「子供じゃないの、ヨヨミ」
美鷹「そうか、ヨヨミか、わしは美鷹だ」
ちひろ「わたしはちひろです」
ヨヨミ「ごちそうさま」ぺこり
美鷹「さて、ちひろ、手早く発射実験をして、舟に戻ろう」
ちひろ「おや……」
美鷹「うるさい、黙れ、わしの舟は狭い、この国の難儀している子供を全て救う事はできぬ」
ちひろ「目の前の子供だけでも救うという考え方もあるそうですね」
美鷹「わしはなあ、隆信のような世に害をなす馬鹿が嫌いなのだ、そして、何も出来ず、誰かに頼らねば生きては行けぬ子供も嫌いなのだ」
ちひろ「美鷹さまとて子供であった時代はありましょうに」
美鷹「わしは寛容さが足りぬのだ、役に立たぬ者に、ついいらいらしてしまう。冷たくあしらってしまう、そうなればお互い不幸だとは思わぬか?」
ヨヨミ「ヨ、ヨヨミの事、嫌いなの? おねえちゃんっ」
美鷹「い、いや、これは一般論というか、その、別にヨヨミが嫌いと言うわけではなく、その……。すまぬ」
ヨヨミ「ん?」
美鷹「国を守れんで、すまぬ。不幸をまき散らした癖に、真っ先に舟で逃げて、すまぬ」
ヨヨミ「おねえちゃんが悪いの?」
美鷹「そうではないが、うーん、悪いのかもしれぬし、悪くないのかもしれぬ。よくわからぬ」
ヨヨミ「おねえちゃんは、あのお船でどこに行くの?」
美鷹「海の向こうに、幸せの国を作りにいくところじゃ」
ヨヨミ「……役に立たない人は、幸せの国にはいらないの?」
(SE:ずーーーん)
美鷹「……」
ちひろ「……」
ヨヨミ「……」

美鷹「さてと、実験をしよう」
ちひろ「そうですね」
ヨヨミ「ヨヨミ見ていてもいい?」
美鷹「かまわぬよ、ちょっと離れてな、大きな音がする」
ちひろ「さあ、構えて、そうです銃底を頬に付けるように。よろけないでください」
ナレーション「ちなみに、火縄銃と西洋のライフル銃とは構え方が違うのである。西洋のライフルが銃底を肩に当て衝撃をそこで吸収させるのに対し、火縄銃は銃底を頬にあてるようにして射撃する」
美鷹「重い~」
(SE:どかーーん。ごろごろごろ)
ヨヨミ「おねえちゃん転がっていった」
美鷹「こんな馬鹿げた反動の代物が船上でつかえるかっ!!!」
ちひろ「さりとて火薬を減らすと射程距離と貫通力が……」
ヨヨミ「これなーに?」
ちひろ「抱え大筒といって、種子島を大口径にし、大型の弾丸を詰められるようにしたものです……」
ヨヨミ「雷様みたいな音がするねえ」
(SE:ひょいっ)
ちひろ「あ、弾つめたからあぶな……」
美鷹「……」
ヨヨミ「こう?」
(立ち絵:ヨヨミ、大筒を構える)
美鷹「じ、実は軽い? わしらが非力過ぎ?」
ちひろ「そ、そんなはずは、貸しっ……」
(SE:どすんっ!)
美鷹「ヨヨミは村一番の力士だった?」
ヨヨミ「えー、ちがうよう」
ちひろ「あ、ここの地方に、怪力な一族が住むと聞いた事があります」
美鷹「ああ、山丈の血を引くとかいうあれか?」
ヨヨミ「やまじょうでもないよう」

(SE:馬の足音)

隆信「はあっ!! こんな所に居たのか、私の甘い心臓っ!!」
美鷹「なんだ、その変な呼び方はっ!」
隆信「南蛮人は愛する者をこう呼ぶと聞いたっ!! 愛してる、愛してるぞっ!! 美鷹っ!! 俺のこの愛の心がお前の居場所に引き寄せられたのだっ!!」
美鷹「きもちわるいやつめーっ!! ちひろっ!! 俸禄玉をなげろっ!!」
(SE:シャキーン)剣を抜く音。
ちひろ「もってきてません」
隆信「ははははははっ!! ここで会ったが百年目だっ!! 受けて貰う、受けて貰うぞ、俺のこの気持ちっ!! この愛っ!! さあ、兵士諸君、私の甘い心臓を取り押さえろっ!!」
兵「へいっ!!」
(SE:ざざざ)
美鷹「……」
ちひろ「……」
隆信「……」
兵「……」

ヨヨミ「……」
(SE:火縄、じじじ)
(立ち絵:ヨヨミ、大筒を構える)

隆信「……あれは、その……、なんだ?」
ちひろ「抱え大筒といって、我が軍の新兵器です……」
隆信「こ、子供が撃てる物なのか?」
ちひろ「さあ?」
隆信「さあ、子供よ、良く聞きなさい、そんな物を人に向けてはいけない、人を撃って良い者は、人に撃たれる覚悟がある者だけだ。だから、君は、その物騒な物を下ろし、どこなりと遊びにいくと良い」
ヨヨミ「……あんたは、いた」
隆信「な、なにっ! お、おまえ、この村の子供かっ……」
ヨヨミ「お父さんや、お母さん、おばあちゃん、おじさん、沢山の人を斬ったあんたは、うたれるかくごがあるのだと、ヨヨミは、そうおもう」
隆信「あ、あるけどっ! そのっ! あのねっ!! あああああっ!! そうだなあっ!! そうだっ!! そうなんだなあっ!! 俺は斬ったんだっ!! この村の衆を斬ったんだっ!! だから、お前の砲撃もっ!! 甘んじて受けなければならないなっ!! それは俺が男として生きていく為にぃっ!! 大事な事なんだなあっ!! だから。 だからっ!! ばっちこいっ!!! こどもぉぉぉっ!!」
ヨヨミ「子供じゃない、ヨヨミ」
隆信「ばっちこいいいいっ!! ヨヨミッ!!!!」
(SE:ドカーン)
(イベント絵:馬の首が破裂して消える。隆信びっくり)
ちひろ「は、はずしたっ!!」
美鷹「ヨヨミ下がれっ! ここから先は私がっ!」
隆信「良く撃った、ヨヨミよっ!! だが、火縄は一発しか撃てぬっ!! 全軍っ!! この者たちをっ……。 え?」
ヨヨミ「うわああああああああっ!!!!!」
(SE:ごいいいん)
(イベント絵:抱え大筒で隆信を殴り飛ばすヨヨミ)
ヨヨミ「わああああああああんっ!! うわああああああっ!!」
(SE:どて、ぼき、ぐしゃっ!)
(イベント絵:兵隊たちをばったばったと殴り飛ばすヨヨミ)
美鷹「え?」
ちひろ「は?」
隆信「まてまていっ! 大砲は殴る為の武器ではっ! うがっ!!」
(SE:ごいーーん)
ヨヨミ「きいいいいいいいいいいいいいぃいぃぃぃっ!!」
(SE:ごいんごいんごいん!)
兵「こ、ここは一昨日酷い目にあった、山丈の村ですよっ!」
隆信「なにいっ!!! くっ!! 全軍撤退だっ!! くそうっ!! おぼえておけよっ!! 必ず美鷹は俺の嫁にしてやるからなあっ!!」
(SE:ぱらかんぱらかんぱからん)

(イベント絵:大筒を放り出して泣いているヨヨミ)

美鷹「良くやった」
ヨヨミ「ぐしゅん……」
美鷹「ヨヨミ、一緒に来るか?」
ヨヨミ「ん、どこへ」
美鷹「一緒に海の上の幸せの国を作りにだ」
ヨヨミ「そこに行けば絶対に幸せになれるの?」
美鷹「そ、それはだな……」
ちひろ「断言をお願いします、美鷹さま」
美鷹「うん……」
ちひろ「これまでの美鷹さまは御姫さまでした。ですから赤星の国が滅んだ事も、龍造寺が国を荒らした事にも、責任はありません」
美鷹「そうだな……」
ちひろ「今の美鷹さまは武将です。あなたがやることで不幸になったり、悲しい目にあったりする人への責任は全てあなたが負います」
美鷹「うむ……」
ちひろ「だから、断言してください、幸せにすると、美鷹水軍の者たち、全員を幸せにすると、嘘を、大嘘をついてください」
美鷹「うん」
ヨヨミ「嘘なの?」
美鷹「ああ、嘘で本当のことだ」
ヨヨミ「ん?」
美鷹「大丈夫だ、絶対に幸せになる、幸せで幸せで弾け飛ぶぐらい幸せにしてやる。約束するっ、ヨヨミ。だから一緒に海へ行こうっ!」
ヨヨミ「うんっ! わかった! いくよ!」

(背景:風雲丸上)

ちひろ「ヨヨミが役に立つ、と解ったから舟に誘ったのですか」
美鷹「それはちょっとちがうな」
ちひろ「そうなのですか?」
美鷹「ヨヨミは、隆信を、馬鹿を殴ってくれて、私はとても爽快だったのだ。馬鹿を殴ってくれた報酬だ」
ちひろ「まあ、そういう事にしておきましょうか」
(立ち絵:ちひろ微笑む)

――ヨヨミ美鷹と出会い大筒を撃つの巻 終わり――

●キャラスケッチ雑感

・リアルな話をいれると、苦めになりそう。時代萌え話は難しい。
・美鷹が成長しとる。
・ちひろがなんか立派だ。ネタキャラだったのに。イナメとキャラかぶりしそう。
・怪力ロリはキャラ立ちするなあ。
・隆信は馬鹿で残忍でしょうもないのだが、覚悟を書いたので意外と深くなった気がする。

●キャラかぶりが良くない訳

昨今のコンテンツを見渡すと、妹キャラが二人とか、ロリキャラばっかとか、親友男子二人かぶっとるとか、色々難のある作品があります。
キャラかぶりが何故良くないかというと、妹キャラなら妹キャラで使えるエピソードの数は決まっているのですな。一人であれば、妹キャラ立てエピソードを全て使って、キャラを印象づける事が出来るのですが、複数人になってしまうと、それぞれに使えるエピソードが半分に成ってしまいます。
よほど面白いエピソードならば一発でのキャラ立ても可能ですが、そこそこのエピソードならば複数、量をもって立てなければならないわけです。
キャラ立てを失敗すると、なんだか薄ぼんやりしたキャラになり、読者からの人気も得難くなってしまいます。
だから、同型のキャラはまとめて一本にするのが定石なんですね。

●おおっと陳元贇が使える時代だ

日本柔術の開祖といわれる、陳元贇先生がこの時代いるではないですかっ!
ヨヨミの師匠にするかなあ。女子化してもいいけど。

●インターネット凄いね

倭寇の歴史研究ページ発見したよ。
・わこうっ!の舞台の16世紀初頭の倭寇は中国人中心らしい。
 というか、明が海洋貿易を禁じたので、こまった貿易の人が倭寇として、密貿易をしていただけらしい。
 日本人も居るのだが、それほど存在は重くない模様。
・海賊としての倭寇は、これよりも前の13世紀ごろの方が海賊っぽかったらしい、こちらの倭寇は日本人中心で、朝鮮半島や済州島、中国福建省を大暴れしたらしい。何故この時代にしなかったかというと、西洋がまだ来てないので、帆船砲戦のエピソードが使えないからだな。
・16世紀初頭の時代の商船はみんな武装化していて、隙をみせると襲ってくるらしい、舟、みな海賊状態だったらしい。
・わこうっ! 内では、倭寇(日本海賊)、オランダ海軍、の二局に、悪中国秘密結社、梁山十二女傑を中国側に当てるつもりだったが、中国倭寇も入れたほうがそれっぽいようだ。十二女傑を解体して、中国倭寇にするかな。
・この時代(16世紀初頭)西洋勢はオランダよりもポルトガルの方が勢力が大きい模様だが、チューリップバブルをエピソードに入れたいので、オランダ優遇で。
・少林寺拳法対倭寇という心躍る史実があった模様だ。(戦って両方全滅だそうな)
・朝鮮半島のキャラも出したい気もあるのだが、あの民族はほとほとめんどくさいので、無視した方が無難か。
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by sakananovel | 2010-08-19 17:06 | わこうっ!!

わこうっ!! キャラスケッチ①

●キャラスケッチとは
 企画を詰めるための短文の事。キャラが出てきて、何かをするのを描き、動きとか性能とかキャラ立ちを見るためのもの。
 キャラスケッチで設計をやり直したり、企画自体が大幅に変わったりするのである。
 そのままプレコンテンツのシナリオに転用したりも出来る。

●赤星美鷹 美鷹、城から逃げ出すの巻

(背景:城内、大広間)

(SE:爆発音)
美鷹「……」(立ち絵:打掛姿、無表情)
(SE:爆発音)
じい「姫様~、姫様っ! 一大事にございますっ!」
美鷹「うるさい、爺、おちつけ」
じい「御館様、兄上様、討ち死っ! 龍造寺の軍勢がっ、三の丸まで迫ってっ! 」
美鷹「あー、父も兄も逝ったか、やれやれだな」
じい「やれやれではございません、いかがなされますかっ! 降伏なさいますかっ! それともお逃げにっ! 姫っ! 姫っ!」

(背景:城、露台)

美鷹「おー、龍造寺の手勢は速いな。みろ、もう門が破られそうだ」
じい「落ち着いている場合ではありませんぞ、龍造寺軍は手勢、約十万っ! 赤星城を十重二十重に包囲してございますっ! 一刻も早く降伏の書状をっ!」
美鷹「あ、馬鹿がいる」
じい「龍造寺隆信様でございますかっ! かのお方は姫に心を寄せておられる模様! 隆信様に投降めされば、姫の安全は……」
美鷹「おーい、馬鹿ー! あ、馬鹿が気づいた。あいかわらずいい男ぶりだなあ。アレで馬鹿でさえなければ、わしも嫁ぐ気にもなったものを、おしいなあ」
じい「左様なことをおっしゃられるものではありませんぞっ! 元はといえば、この戦、姫が隆信様からの求婚をお断りになったからでございますっ!」
美鷹「あはは、『おまえの所には嫁がん』と言って、蹴飛ばしてやった時の隆信の顔は痛快だったな。あの剛毅な奴が泣いてたぞ」
(イベント絵:隆信、軍勢の中、馬上にて怒鳴っている)
隆信「俺の心の中の真珠よっ!! 最愛の姫、美鷹姫よっ!! 俺はお前をめとるためにここにやってきたっ!!! さあっ! 日本一の結婚式をあげようぞっ!! 俺は世界で一番お前を愛してるのだっ!!」
美鷹「一人で来い、馬鹿ものっ!」
隆信「この十万の軍勢、これが俺の愛だっ!! 赤星の家名が重いため俺に嫁げないならば、俺は全てを滅ぼして、お前を抱きしめようっ! お前に苦労はさせないっ、この男、隆信が約束しようっ! お前の為ならば、どんな困難な事でもやれるっ! なぜなら、俺は、お前を、愛しているからだぁぁっ!!」
美鷹「じゃあ、死ね」
隆信「それはいやだ」
真田ちとせ「姫様、例の物、準備がすみました……」
美鷹「おう、ちとせ、良いところに来た、あの馬鹿にぶつける丁度良い物は無いか?」
じい「そんな、姫、ご無体な、隆信殿は誠心誠意、姫を愛して……」
ちとせ「こんなこともあろうかと、俸禄玉を開発してみました」
(SE:ちゃららっらちゃらー)
美鷹「爆発するものか?」
ちとせ「はい、それはもう、大爆発でございます……」
美鷹「うひひ、それはたのしみ」
(SE:ひゅーーーん、どかーんっ!!)
隆信「うわっ!! 貴様っ!! 美鷹ーーっ!! なにをするっ!!」
美鷹「わはははは、死ね、大馬鹿者めっ!!」
(SE:ひゅーーーん、どかーんっ!!)
隆信「何故だ、何故、俺のこの熱い気持ちをお前は解ろうとしないのだっ!! この俺、九州の覇者、いや、日本の全てを掌握する予定の、龍造寺隆信が、お前を欲しいとやってきて居るのだぞっ!! なぜなのだっ!! お前は、まさか、この俺の事が、き、嫌いなのではなかろうなっ!!」
(隆信立ち絵:泣きそう)
美鷹「隆信の事は嫌いではないぞ」
隆信「なにいっ!! そうなのかっ!!」
(隆信立ち絵:すごく嬉しそう)
美鷹「だが、愛しい女を得んとして、その女の一族郎党を滅ぼすような馬鹿に嫁ぐのはごめんだ」
隆信「なにいっ!! 親父や兄に反対されたから、俺の求婚を断ったのではないのかぁっ!!」
美鷹「だから隆信は馬鹿だというのだっ」
(SE:ひゅーーーん、どかーんっ!!)
隆信「くそうっ! おとなしく求愛していればいい気になりおってっ!! もうゆるせんっ、城ごと責め潰し、お前を我が手にかき抱いてくれるわっ!! 全軍っ!! 突撃せよっ!!」
美鷹「さて、馬鹿の相手も飽きたな。逃げるぞちとせ」
(SE:ばっ!!)
(美鷹立ち絵:姫様>武者系装束)
ちとせ「はっ、こちらへ」

(背景:赤星城廊下)

じい「ひめ、ひめさまっ!」
美鷹「じい、もうわしは美鷹姫はやめた」
じい「はあ?」
美鷹「もう家もない、姫はやめて、単なる美鷹という武将となるっ!」
じい「ひ、ひめさまっ!」
美鷹「ちとせの作った、最新鋭戦艦、風雲丸が我が城! 天竺まで広がる海の上が我が領土! 陸地なぞは馬鹿な男どもにくれてやる、わしは水平線の向こうまで、海の王道楽土を建設し、幸せの国をつくろうぞっ!!」
(SE:ドカーン)
(廊下の向こうに隆信と兵隊)
隆信「そうはいかんぞっ!!」
美鷹「うお、馬鹿、はやっ!!」
(SE:カキーン)
隆信「お前は俺の物なのだっ!! 海の上なぞに逃がしてたまるかっ!! 力ずくでも俺の物としてやる!! お前のために新しいお城を造ってやる、そして、お前の部屋は、飛騨の大杉、木一本の柱でくみ上げ、金銀真砂で色とりどりに飾り、真絹の寝具を十枚重ねにて寝かせてやるっ!! 無理にでもだっ!!」
(SE:カキーン)
美鷹「ぜいたくだなっ」
隆信「くくく、それだけではないぞっ!! 堺から天下一の料理人を呼び、朝から晩まで頬のとろけ落ちるがごときご馳走を並べてやるっ!! 甘い物と甘露な酒も食台に山と積んでやるぞっ、こぼれ落ちるほどに!! おいしいぞ、なぜなら俺の愛がこもっているからなあっ!!」
(SE:カキーン)
美鷹「たしかに旨そうだ」
隆信「そして、俺は高らかに宣言しようっ!! 一生涯、お前以外の女を愛すことはないとっ!! 俺の心はっ、お前だけのものだっ、美鷹ぁぁっ!!」
美鷹「ちとせっ! 俸禄玉を全部よこせっ!」
隆信「愛してやる、愛して愛して、愛しまくってやるぞっ!! 美鷹っ!! お前が「もうかんべん」と言ってからが俺の愛の本当の始まりだっ!! 苦しい時、悲しい時、どんな時でも俺がいつでも横に居てやろうっ!! 朝に夕に、千回の接吻を交わそうではないかぁっ!! 夜のしとねに我らの愛の架け橋を架けようぞっ!! 子供は十三人つくろうぞっ!! 息子が八人っ! 娘が五人だあああっ!!」
美鷹「寝言は寝て言え、馬鹿者めっ!」
(SE:ひゅひゅひゅーーーん、どかかかかーんっ!!)
隆信「どうして、俺の気持ちをわかってくれないんだぁぁっ!!」
美鷹「ばかめっ! お前の妄想のどこに、わしがいるというのだっ! 第一、そんなに食っては太ってしまうし、そんなに愛されては溶けてしまうわっ!」
隆信「お前が百貫でぶになろうとぉぉぉっ! 俺の気持ちはかわらーんっ!!」
美鷹「お前は愛玩子猫が欲しいだけで、わしを求めてなぞおらんっ! ぺろぺろ可愛がりたくば、伊集院の姫でもめとればよいっ!」
隆信「伊集院の姫は馬面なので、好かああああんっ!!!」
(背景:大きな扉)
ちとせ「美鷹さま、こちらへっ」
美鷹「おうっ」
じい「姫様、おわかれにございます」
美鷹「む?」
じい「じいはここで、隆信さまを食い止めたく思います。お許しをいただきたく」
美鷹「そうか」
じい「姫の御武運を、ずっとお祈りしております。さらばでございます」
美鷹「うむ、長いあいだ、よく仕えてくれた。さらばだ、じい」
じい「それでは」

(背景:赤星城、地下格納庫)

ちとせ「正面、六番海関門をひらけっ!! 風雲丸っ、出撃準備っ!!」
香苗「発進準備、全てよしっ」
美鷹「さて、いくぞ、美鷹水軍の旗揚げだっ!! 風雲丸っ!! 発進っ!!」
(SE:バツン、ごろごろ、どっしゃーーん)

(背景:海)

香苗「一番、二番、三番、総転穂!!」
(SE:ばふうっ)
美鷹「大舵いっぱいっ! 最大戦速で、最初の目的地は、そうだな、島津でも行くか」
香苗「大舵いっぱい、よーそろうっ!」
(背景陸地、隆信が馬で風雲丸に併走している)
隆信「まてーーーーっ!! 俺は、お前をお嫁さんにすることをぉぉぉっ!! 絶対にあきらめんからなあっっっ!!」
美鷹「まったく、暑苦しいやつめ」

――美鷹の出発 おわり――

●今回のキャラスケッチで変わったところ

・美鷹は関羽系かと思っていたら、柴村(ガンパレ)が入り出した。
・真田さんは、なんだか、アヤナミ系が入り出した。
・このスケッチ、ずっと隆信のターン。バサラ乗りだなあ。
・美鷹水軍はオランダのフリゲートに乗り換えるつもりだったのだが、真田さんがいるので、最初から高性能戦艦でも構わないと思った。難破した外国船を修理して建造したのであろう。(和船というのは大きくても只の板をつないだ只の箱なので、南蛮船にくらべると著しく性能が落ちる)
・隆信を敵レギュラーに入れてもいいな。暑苦しい純愛馬鹿は楽しい。
・舟の名前を、三鷹丸から風雲丸に。
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by sakananovel | 2010-08-18 14:37 | 同人ゲーム製作