最近1フレーズの力と物語牽引力について考えたりします。
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「うんははっ!!」
俵田美保子は、そう言って笑った。
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と、書くと「うんははっ!」と笑う俵田美保子とはどんな人物だろうと興味がモリモリ湧いてくる事でしょう。
私も思いついた瞬間に、どんな女だ!! と自問自答しました。
やっぱ、がさつでおおがらで姉御肌だけど空気読めない人なんでしょうなあ。
そういう人物でないと「うんははっ!!」とは笑うまい。
で、ここから転がせば短編小説が一個出来そうですが、実はできません。
1フレーズが強すぎで、どんなに書いても、うんははっ! のパワーに勝てないのですな。
というか「うんははっ!! 」と笑う女の事をリアルに書けるほど筆力がないとも言えます。
フレーズとはかように怖い物なのですなあ。