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明の状況
16世紀初頭の明はだんだんと国家の輪郭が崩れ始めている時期です。 宦官の汚職とか、文官が武官を馬鹿にするとかの弊害で、倭寇(中身は中国人)を押し返した将軍さんを、難癖付けて降ろしたり、処刑したりで、軍人さんは苦しい。明は各王朝中、一番役人の給料が低かったので、汚職蔓延で大変だったらしい。 明は建国以来、重農政策を引いていて、貿易は勘合貿易だけにしていたらしい。勘合貿易というのは、割り符を発行して、子分の国家に何年に一度、貢ぎ物を送らせて、帰りに貢ぎ物に倍する良い物を持って帰らせるという、なんか、お大尽な貿易の事。良い物をくれるので、日本などは何回も行きたい! のだが、十年に一度、五十名と決まっていたという。ちなみに、参加者五十人すべてに、上等の着物とかの良い物がプレゼントされたそうな。 明の貿易というのは、この勘合貿易のみで、他の貿易は一切禁止、違法行為であったわけだが、もともと貿易で暮らしていた人は困るし、貿易は儲かるしで、国禁を破って密貿易する人が絶えなかったのであるよ。この密貿易している人たちの組織が、後期倭寇なんだな。 ちなみに、明の北の方でも、モンゴル勢力が暴れて、馬を押し売りしていて、困っていたそうだ。 なんで、中国の人が、日本人に偽装していたかというと、前期倭寇が暴れていた時期があったし、なにより、この頃の日本人というのは戦国時代で、えらく戦闘力が高かったらしい。また、中国人は意外に日本人を高く見ていて、「野蛮だがパネェ」とか思っていたらしいぞ。ちょっと時代が下るのだが、明人と日本人の混血の英雄、鄭成功という人がいて、「日本人気質」と言われていたそうな。それは、意志が固く、一直線に進む、みたいな。同じ日本人として、ちょっと嬉しい事実だったり。 オランダの状況 この時期オランダには王様が居なかったらしい、共和国で、一番トップは総督。このあと、どっかから王様を引っ張ってきて、現在はオランダに王様がいます。 もともとはスペイン領だったんですが、商人の国だったので、重税掛けられそうになって独立したそうな。ユトレヒト同盟というものをオランダ北部七州が組んで、ネーデルラント連邦共和国が成立していたそうな。この頃のヨーロッパは戦争ばっかりしているようですな。 オランダ東インド会社もこの頃設立しました。これはどんな会社かというと、侵略植民地制作会社みたいなもですな。 スペインとの戦争中なので、胡椒が手に入らない、ポルトガルもスペインに占領されちゃったので、困ったオランダは、対抗組織としての会社を作ったみたいですね。世界初の株式会社なんだって。 条約の提携や、軍隊の交戦権も持っていたらしいから、半国家半会社みたいな感じかな。 寄港予定地 その他の東シナ海、南シナ海の関連する土地。 シャム。シャムには日本人街があったそうだ。仏教王国。 琉球王国。この時代あたりで薩摩が琉球を侵略するのだが、まだ始まっていない事にする。 マカオ。ポルトガルが明の一部を乗っ取り占領しており、貿易港となっている。 台湾島。ちょっと早いのだが、オランダが占領している。 貿易品目 日本。日本から運ばれる品は、工芸品、武器(日本刀、火縄銃)、銅、銀、金。 明国。明国から日本へ運ばれる品は、生糸、染料、鮫皮(日本刀の束に使う)。生糸が多かった模様。 明国から西洋に運ばれる品は、お茶、銀、金。途中インドで香辛料を積む。 このころ石見銀山が開発され、世界で流通する銀の2/3を日本産の銀が占めていた模様。 アマゾンやら宅急便のある現在からは想像しにくいのだが、物流が船でしかないこの時代、船一杯に産物を入れて、動かすだけで、巨万の富が手に入ったらしい。が、なにせ船なので、難破や沈没もあり、基本的に博打に近いものらしい。 ▲
by sakananovel
| 2010-08-24 13:53
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●隆信 隆信美鷹を追うために南蛮船を乗っ取るの巻
隆信「一番、総帆上げ、風上に向かって間切れっ!!」 兵「無理です若、こりゃ和船なんでそんな事できません」 ナレーション「和船と違い、洋船は風上に向かって斜め45度の角度で前進することができる。これは間切りと呼ばれる航海技術なのだ」 隆信「だまれっ!! 気分だけでも出すんだっ!!」 アントニオ「オー、若様、出来ないこと命令しても、意味ないねー」 隆信「こんな船ではっ!! 美鷹を追って外洋に出る事などかなわぬっ!!」 アントニオ「ボクモー、ポルトガルの水先案内人でアルケド。和船で、航法シドウはできないネー」 隆信「いっそ建造するかっ!! 南蛮式の船をっ! 赤星家に出来た事を、龍造寺家に出来ない訳があるまいっ!!」 兵「ありゃあ、真田のちとせ姫が居たから出来たんでさあ」 アントニオ「ボクにも、船の建造はデキナイネー」 隆信「なんだっ!! 貴様っ!! 大枚を払って雇ったというのにっ!!」 アントニオ「畑チガイネー。でもボク、良いこと知ってマース」 隆信「なんだっ! 早く申せっ!」 アントニオ「赤星家が一から、船、建造したのウソネー。あの船、沈没したポルトガルのホワイトフェニックス号を引き上げて修理して作ったネー」 隆信「そうなのかっ!! 真田のちんちくりんめ、汚いマネをっ!!」 アントニオ「今、平戸に、ホワイトフェニックス号の姉妹船、来てるねー。名前をブラックドラグーン号ねー」 隆信「なにいっ!! 姉妹船だとっ!!」 アントニオ「国際法上ではー、乗っ取っちゃうのアリネー。鹵獲したらその国の船にナルネー」 隆信「なん、だとっ!!」 アントニオ「乗っ取って、改造するね、フリゲート艦一丁アガリネー」 隆信「それを早くいわんかっ!! 夜陰に乗じて船を乗っ取るっ!! 漢の夢だなっ!! 韮崎衆はおらぬかっ!!」 (SE:しゅたっ) 韮崎かえで「はっ、我らは何時如何なる時も若のおんそばに」 隆信「うむ、平戸で夜戦だっ!! 南蛮船を乗っ取るっ! 手練れを集めておけいっ!!」 かえで「ははっ!」 アントニオ「オー、ジャパニーズ忍者! 初めてミタヨー」 (背景:平戸 夜 ブラックドラグーン号上) (SE:どぼーん、どぼぼーん) 隆信「わはは、南蛮人め、弱い、弱すぎるっ!!」 (SE:ドキューン) (SE:カキーン) かえで、隆信に向かった銃弾をクナイではじき飛ばす。 隆信「ごくろうっ、かえで!!」 かえで「船内の制圧、終わりました」 隆信「うむっ! 南蛮の異人どもっ!! 良く聞けっ!! この船は龍造寺隆信が制圧したっ!! 我に従う者は船に残れ、嫌な者は去れっ!!」 ゴメス「ヲー、なんという事ナンダヨー」 アントニオ「オー、ゴメス、ひさしぶりナンダヨ」 ゴメス「アントニオー、我が弟ー! これはイカナル事態ナンダネー」 アントニオ「鹵獲ダヨー、この船は龍造寺の若様がのっとったねっ!」 ゴメス「お金なら出すよ、こういうの困るヨー」 隆信「金ではないっ!! 俺が欲しいのはっ! 愛する美鷹を追って行ける船だっ!!」 ゴメス「なに言ってるか、ワカラナイヨー。この人なんなのー?」 アントニオ「愛ね、龍造寺の若様、海に逃げた愛する姫を追いたいネー。でも日本に追える船ナイネー。ブラックドラグーン乗っ取るネー」 ゴメス「愛する姫? 純愛? ナニソレコワイよー。正気なの?」 アントニオ「正気ね、少々考え足りない所あるけど、まっすぐ一直線の大恋愛ねっ! ロミオとジュリエットねっ!」 ゴメス「恋愛? それホント? 愛する女の為に、船を乗っ取り? まともじゃないヨー」 アントニオ「オー、まともじゃないヨー、三国一の大うつけね、でも、若様一所懸命ね、どうしても追いかけタイヨー」 ゴメス「なんか、ゴメス、ワクワクして来たヨー。すごいね、オモシロイネー! どうなるか見てミタイネー」 かえで「……ポルトガル人って、馬鹿?」 アントニオ「オー、もちろんね、もちろんねー、馬鹿でないと、世界の裏側まで、船、ダサナイヨー!」 ゴメス「ロマンだよー、冒険だネーッ!! ボクたち、馬鹿、大好物デースッ!!」 アントニオ「オーケーッ! ボクが航海士をやるよー、ゴメスは副艦長をヤリナサーイ! 若様の為にー、ブラックドラグーンを動かすよー!」 ゴメス「了解ダヨーッ!! 愛の為に、若様は艦長ダヨーッ!! 愛する女の心、射止メルネー!!」 隆信「くくく、今解った、俺の愛は全世界的規模っ!! 俺のこの愛の情熱を貿易風に変え、いざ行かんっ! 唐天竺の先、海の彼方へっ!!」 アントニオ「そうと決まったら、改造だよ。大砲つんで、軍艦にするよー」 隆信「よかろうっ! お金はいくら使っても構わん、この船を世界一の軍艦に改造しろっ!!」 ゴメス「イエス、だよーっ! 砲窓を切って、二層甲板、四十四門フリゲートになるよー!」 アントニオ「では、鹵獲したから、船の名前、変えるね、カピタン隆信!」 隆信「うむ、ブラックドラグーンとはどういう意味だ」 アントニオ「黒い竜騎兵という意味ダヨー」 隆信「よしっ! この船は黒龍丸と名付けるっ!! いざ行かん、東シナ海っ!! 美鷹の元へっ!!」 かえで「韮崎衆は、用事がすんだようなので、帰りますね」 隆信「まていっ!! 水兵が足りない分、韮崎衆が入れっ!」 かえで「わ、わたしら忍者なんですよ」 隆信「かまわんっ!! 忍び働きが出来る水夫、理想的ではないかっ!!」 かえで「えーっ」 ―― 隆信美鷹を追うために南蛮船を乗っ取るの巻 終わり ―― ●キャラスケッチ雑感 ・最後のスケッチは隆信ですな。 ・ポルトガル人のテンションがおかしい。 ・つっこみ役がくのいちのかえでしか居ない船は大変だなあ。 ・新キャラ、ポルトガル兄弟、アントニオとゴメス。くのいちのかえで。 ・美鷹水軍、オランダ海軍、龍造寺水軍、中華倭寇と四局になるのか。 ・中華倭寇については、参考書を読み中。明国のそのころの状況も解って面白いですな。 ▲
by sakananovel
| 2010-08-23 21:45
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●カレン カレン呪われた戦列艦に乗り込み新しい乗務員を得るの巻
(背景:貴族の屋敷) カレン「さあ、お父様、わたくしにっ、今すぐ新しい戦艦を、!」 お父様「カレンや、よくお聞きなさい、確かに私の大切な宝物のお前は、インド洋で大戦果をあげ、オランダの海賊姫と呼ばれるほどの船長となった」 カレン「マルダー家の者としては当然の戦果ですわっ」 お父様「だがね、だからと言って野蛮な日本人に、王から預かったフリゲート艦セレトリーヌ号を沈められた失点を埋め合わせる事はできない」 カレン「埋め合わせるが為に、失地を回復するために、新しい戦艦が要るのですわっ!」 お父様「遠い東シナ洋から良く帰ってきた。娘よ。しばらくはここでお休み。すこし足を止め、自分を見つめ直す事も必要だよ」 カレン「そんな暇はありませんのっ! 今にでも南シナ海に取って返し、あのにっくき倭寇に目に物を見せてあげませんと、私の気持ちがすみませんのよっ!」 お父様「報告書は読ませてもらった。恐ろしく優秀な敵のようだね」 カレン「そうですの、東方の野蛮人の癖に恐ろしく剽悍で、規律正しく、英雄的でさえありましたわ」 お父様「敵はフリゲート艦かね?」 カレン「フリゲート級ではありますわ、でも、西洋船、中華船、和船の良いところを混ぜ合わせたような、異常な船足にして、恐るべき旋回性能でしたわ」 お父様「最後は切り込み勝負だったようだね、ハーグ暗殺部隊上がりの水兵たちもかなわなかったのかい?} カレン「メイドたちは良く戦ってくれました。それ以上に、倭人どもは凶暴でありましたの」 お父様「ふむ、舟で負けて、乗員で負けた、さて、私の大切な宝物が次に倭人と戦ったとして、勝てるのかね」 カレン「や、やってみないとわかりませんわっ!! お父様、わたくしは、あのキャプテン美鷹に勝ちたいのですっ!!」 お父様「私がいくら海軍大臣といえど、負けるかもしれない船長に、新たなフリゲートを与えるわけにはいかないな」 カレン「お、おとうさま……」 お父様「ロッテルダム港に、もう二年も使われていない戦列艦がある」 カレン「戦列艦!」 お父様「喜ぶには早いよ、わたしの最愛の宝石。かの船は呪われている」 カレン「呪われた船」 お父様「建造の時に船大工が五人死んだ。処女航海の時に船内に疫病が蔓延し、乗組員の半数が死亡し船長も死んだ。新しい船長は狂って、乗員をヤードに吊しまくり、反乱が起こった。また新たな船長を入れ、乗員を総取り替えしたところ、一年持った、が、火薬倉が爆発し、乗員の3/2が死んだ。舟は沈没を免れたが、修理しても、もう誰も船長になりたがらないため、ロッテルダム港で無人で揺れている」 カレン「……でも、戦列艦なのですわね」 お父様「そうだ、片舷三十六門の74門、海兵隊も積めるぞ。船の名前はエインドラクト号だ」 カレン「船の呪いなど、マルダー家の者が恐れるものではありませんわっ! 乗ります、その戦列艦を頂きます」 お父様「そうか、では、海軍司令部に話をつけておこう」 カレン「ありがとうございますっ! お父様っ!!」 お父様「気をつけてな、マルダー家の海賊姫が呪いになど負けるでないぞ」 カレン「はいっ!!」 (背景:ロッテルダム港、エインドラクト号) キャンディ「黒い船ですね」 カレン「呪われている戦列艦にふさわしい色ね、いっそ帆も黒い物をつかおうかしら」 キャンディ「イエス マム。手配しておきます」 メイド1「なんか、こわーい」 メイド2「お化けでるんですって」 キャンディ「はいそこ、無駄口を叩くなっ! さっさと乗船し、出向準備を始めよっ!」 メイド1.2「イエス マム」 (背景:エインドラクト号、艦長室) カレン「ふう、お化け付きの船とはいえ、やっと海に出られましたわね」 (SE:波の音) カレン「やっぱり海の上が一番ですわ」 寝台に転がるカレン。寝てしまう。 (イベント絵:カレンにのしかかるような黒い影) 黒い影(引き返せ……) カレン「う、うーん」 黒い影(この船の先にあるのは破滅と地獄だ……) カレン「……」 黒い影(この船は俺の物だ、出て行け……) カレン「……あなたこそ……艦長室から出てお行きなさい」 (SE:ばっ!) カレン「……、夢?」 (背景:エインドラクト号、洋上、中甲板) キャンディ「体調をくずしている者が15名、かなり重病な者が五名でています」 カレン「普段よりも、少々多い、ぐらいの推移ね」 キャンディ「はい、ですが、悪霊の噂がそれに拍車を掛けて、呪いではないかと水兵たちが動揺しています」 カレン「悪霊を見た者は?」 キャンディ「若干名おります。私も昨晩、メインデッキにて目撃しました」 カレン「どんな格好でしたか?」 キャンデイ「黒い影のようなやせた男でした。男性はこの船にのって居ないので、たしかに亡霊かと」 カレン「密航者の可能性は?」 キャンディ「ありません、追いかけると消えうせました」 カレン「何者かしら、元乗務員の亡霊?」 キャンデイ「水夫の格好ではないようです」 カレン「では、船大工かしら」 キャンデイ「みすぼらしい外套から、下働きの者と思われます」 カレン「そう、死亡者のリストを当たってみます。具合の悪い者には果物を配給、船医に掛かるよう命じなさい」 キャンディ「船医は、その……、エロ馬鹿の変態なので……」 (医務室から声だけ聞こえてくる) 船医(注:女性)「おらー、ぬげー、素っ裸になるだ、へっへっへ」 シルビア「い、いやでふー」 船医「やかましい、船医の命令は絶対だー。そら、胸を突き出せ~。へっへっへ」 (立ち絵:カレン苦い顔) カレン「あれは変態ですが、まあ、腕は立つので、具合が悪くなったら掛かるように厳命しなさい」 キャンディ「イエス、マム」 船医「ほらー、腰を突き出せ、嫌らしいところが丸見えだぞ、へっへっへっ」 シルビア「しょ、しょんな~、やめてくらはい~」 カレン「副艦長、船医に鉄拳制裁!!」 キャンデイ「イエスッ、マムッ!!」 (SE:ごーん) (背景:エインドラクト号、艦長室) カレン寝ている。 黒い影(この船の人間は全て死ぬぞ……。幽霊船になって洋上を漂う事になるぞ……。引き返せ。この船から出て行け……) カレン(なぜ、この船から人を追い出したいのです?) 黒い影(ここは俺の居場所だ……。生者は出て行け……。この船は建造したときから俺の物だ……) カレン(建造時から……? あなたはいったい?) 黒い影(呪われた船だ、こんな船には栄光も勝利もおぼつかないぞ……。お前には挫折と敗北が待っているのだ……) カレン(おあいにくさま、我々は南シナ海で挫折も敗北も、嫌と言うほど味わいましたわ。何度敗北しても、何度挫折しても、オランダの誇りと、マルダー家の意地をもって、立ち上がるのが我々ですのよ) 黒い影(考え直せ……。失敗は心を折り、挫折は魂を腐らせる……。負けるぞ、悲しいぞ……) (SE:がばっ!) カレン「おだまりなさいっ!! わたくしは、何度倒れても立ち上がりますっ!! それがオランダ軍人の誇りというものですっ!!」 黒い影は居ない。 艦長室に一人、カレンがむっとして立っている。 (背景:エインドラクト号 中甲板) (SE:とことこ) シルビア「……あ、こんばんわー」 船舷に黒い影が立っている。 黒い影(……) シルビア「良い月夜でしゅねー、それではー」 黒い影(怖く、ないのか?) シルビア「はい? しゃべれるんでしゅか?」 黒い影(……君とは血が近いようだ、そういう相手とは時に会話できる) シルビア「あははー、シルビアは魔女の血を少し引いていますので~、しょうかも~」 黒い影(……君たちは不思議な集団だな) シルビア「お名前は?」 黒い影(ジェラルドだ……) シルビア「よろしくね、ジェラルドさん」 (SE:とことこ) (背景:エインドラクト号、艦長室) カレン「見つけました、ジェラルド・カイパー。人足、行方不明とありますわ」 キャンディ「人足ですか」 シルビア「まだ、お船のどこかにいるような気がしゅるんでしゅ」 キャンディ「船内は出航前に徹底的に清掃させました。それ以外だと……」 カレン「船倉かしら。バラスト石まではひっくり返してないのではなくて?」 キャンデイ「船員全員で船倉を探索します」 カレン「承認します」 キャンデイ「イエス、マムッ!」 (背景:エインドラクト号 船倉) メイド1「とりあえず、樽とか物資を全部甲板にあげないと」 メイド2「大掃除ですわね」 シルビア「水樽が重いでしゅ~」 キャンディ「きびきび働けっ!」 ジェラルド(なぜ、そんなに熱心に働くんだね? 君たちは女性じゃないか……) キャンディ「馬鹿な事を、良く聞け亡霊、元々我らは、先のオランダ独立戦争の時代に、暴れ回ったハーグ暗殺部隊だ。貴様よりも、ずっと地獄を見て来たかもしれんぞっ」 メイド1「いるんすか、そこにいるんすか、お化け?」 メイド2「ひいいいっ」 キャンディ「カレン船長が我々を悪夢のような毎日から救ってくれたのだ。貴様のようなへたれ人足の亡霊ふぜいが、カレン船長を、我らを呪ったとて、びくともせんっ!」 シルビア「もう、ジェラルドさん、どっかいっちゃったでしゅよ~」 キャンディ「ええい、くそっ!」 (背景:エインドラクト号 船倉) メイド2「見つけました! 白骨がありますっ!」 キャンデイ「やはりバラスト石に埋まっていたか!」 ナレーション「バラスト石というのは、船の重心を下げるために、重りとして積む砂利石の事である」 カレン「みつけましたか」 キャンディ「はっ! どうやら殺されて、バラスト石に埋められたようです」 カレン「そうでしたか」 キャンディ「どういたします、こいつはバラバラに砕いて海に放り投げますか?」 カレン「シルビア、帆布を持ってらっしゃい。ジェラルドの遺体は正式に水葬します」 シルビア「はーい」 (背景:甲板、白い布に包まれた遺体の前で尼さんがお祈りを唱えている。 (SE:バーン、バーン。礼砲) カレン「オランダ軍船の建造に尽くし、不幸にも事故にみまわれ、命を失った、ジェラルド・カイパーよ。汝の献身を我は称えん。いざ眠れ、天国の地で安らかなる眠りを得ることを我は望む。アーメン」 メイド全員「アーメン」 (イベント絵:波間に投下される遺体袋) (背景:エインドラクト号 中甲板 夜) (SE:とことこ) シルビア「にこっ」 黒い影、微笑んでいるように見える。 (SE:とことこ) (背景:エインドラクト号 艦長室 昼) キャンディ「三時の方向に船影、ポルトガル船と思われますっ!」 カレン「さて、初陣ね、全艦戦闘配置っ! 砲撃戦用意っ!」 キャンディ「イエス、マムッ! 砲撃戦用意っ!」 (イベント絵:艦内を走り回るメイドたち) メイド1「砲室に砂をまけっ!」 メイド2「キッチンのストーブの火をおとせっ!」 シルビア「シルビア班きてくだしゃいっ! 大砲に充填用意でしゅっ!」 (背景:エインドラクト号 後甲板) カレン「副艦長、信号旗用意『トウホウニ コウゲキノヨウイアリ コウフクセヨ』」 キャンディ「候補生っ! 信号旗準備っ!!」 (背景:洋上二隻の軍艦がにらみ合うかんじ) キャンディ「敵信号旗返信っ! 『ワラワセルナ ダッチメ』」 カレン「全砲門っ! 押し出っ! おごり高ぶったポルトガル人の尻に海賊姫の焼き印を押してやりなさいっ!!」 キャンディ「全砲門っ! 押し出せっ!」 カレン「上手回しっ! やつらの横腹に食いつきなさいっ!!」 キャンディ「上手回し! 取り舵一杯っ!」 ナレーション「この時代の海戦はいわば度胸試しのようなものだ。ままならない風相手に操船し、相手の船にギリギリまで近づいて大砲を撃ち込む。その繰り返しで勝敗が決まる。船の大きさ、大砲の数、船員の訓練度合い、士気、風、波、全ての条件が絡み合って戦闘の結果が決まる」 ((背景:エインドラクト号 中甲板) シルビア「いきましゅよ、でも、まだでしゅよー」 キャンディ「右舷、一斉発射っ!!」 シルビア「発射でしゅっ!!」 (SE:ドカーン) ナレーション「大砲の一斉発射の反動で、船が傾く。こちらの大砲が当たるという事は、相手の大砲もまた当たるという事である」 (SE:ドカーン) シルビア「ぎゃああ、直撃ーっ!! し、死にゅっ!! あれ?」 (イベント絵:黒い影が木の破片を止めている) シルビア「あ、ジェラルド君、えへへ、ありがとー。砲孔を洗浄後、弾ごめーっ!!」 (立ち絵、黒い影、微笑む) ナレーション「帆船同士の戦いは、海上でくるりくるりと円を描きながら、どちらかが戦えなくなるまで大砲を撃ち続ける」 キャンディ「ポルトガル船エトワール号に白旗! 敵船の抵抗が止みました」 カレン「全艦戦闘停止! 被害状況の報告をまとめよっ! 敵船は鹵獲する」 キャンディ「イエス、マムッ! 海兵部隊一番は私に続けっ! 敵船に乗り込むっ!」 (背景:エインドラクト号 艦長室 夕方) キャンディ「ポルトガル人は捕虜としました、適当な士官を選び、オランダの基地へ送ります」 カレン「ご苦労さま。砲の直撃を食らったにしては被害がすくないわね。シルビアの砲の近くに着弾したのに」 シルビア「ジェラルド君が助けてくれたんでしゅよ~」 キャンデイ「亡霊が? 弔いをしたので、船の守護天使にでもなったのかしら」 カレン「それはちがうわ」 シルビア「どういう事でしゅかー?」 カレン「彼は仲間になったのですわ。このエインドラクト号の523番目の乗り組み員に」 カレン、乗務員名簿の最後にジェラルドの名前を書き入れる。 シルビア、嬉しそうに笑う。キャンデイ、ちょっと迷って微笑する。 カレン「さあ、総員、気を引き締めなさいっ! 我が艦は喜望峰廻りで、南シナ海へ向かいますっ!」 みんな「「イエスッ マムッ!!」」 ――カレン呪われた戦列艦に乗り込み新しい乗務員を得るの巻 終わり―― ●スケッチ雑感 ・副艦長のキャンデイ、あほのメイド下士官シルビア、変態船医とキャラが増える増える。 ・キャンディはきっと、外見がキャンディス・ホワイトできびきびしているのだろうなあ。 ・海戦の醍醐味は命令が飛び交う物なのだが。オランダ語での命令語が解らん。なるべく和訳命令ですましたいが、できないところは英語だ。(英語での砲戦用語は海戦小説があるので引っ張ってこれるのであった。早川のホーンブロアーシリーズ、ボライソーシリーズ) ・オランダと言ってるのは日本だけで、あそこの国は国際的にはネーデルランドらしい。 ・戦列艦の乗務員は五百人ぐらいいるらしい、ハーグの暗殺メイド部隊はどんだけ居たのか。 ▲
by sakananovel
| 2010-08-21 19:35
| わこうっ!!
●イナメ イナメ美鷹に会い白無垢を脱いで水軍に参加するの巻
(背景:汚い米屋) 店主「いらはい、何のようでごわすか?」 美鷹「米を買い取ってもらいたい、一俵」 店主「みせて、たもっせ。うーん、こんなところかいね」 (SE:そろばんの音) 美鷹「安いな」 店主「赤星の米じゃどん、こんなもんだいね。嫌なら出て行きたもっせ」 美鷹「まあ、しかたが……」 イナメ「ちょっと」 店主「な、なんでごわす」 イナメ「赤星の難民さんから安く買いたたくのが、薩摩隼人の心粋なの? おじさん」 店主「しょ、商人は隼人ではなか、商売でごわすから」 イナメ「ちょと、そろばん貸して」 (SE:かちゃかちゃ) イナメ「これでどう?」 店主「そ、それは、今は赤星米が市場にあふれとってな」 イナメ「嘘つかない、赤星米なら薩摩の米よりよっぽど上質じゃない、どうせ、上米に混ぜてかさ上げするんでしょ」 店主「渡海の嬢さんにはかなわないでごわすのぉ。それでよろしいか、お客はん」 美鷹「いや、嬉しいが。いいのか?」 店主「よかよか、置いていってくなっせ」 (背景:鹿児島市街) 美鷹「助かった、礼を言う。儲かった分を少し持って行ってくれ」 イナメ「いりませんよ、赤星の方でしょう、お金はいくらあっても足らないと思います。それに国の商人があさましいマネをするのが嫌だっただけで、お礼が欲しかった訳ではないのですよ」 美鷹「悪いな、助かる。急に金がなくなってな」 イナメ「沖合の軍艦の方ですよね、急にってどうして」 美鷹「なんだか、もの凄く食べる幼児が仲間に加わるは、科学者はなんだか鉄が欲しいと言うし、水手の給料も払わねばだし、こんなにお金が飛ぶように無くなるとは思わなかった」 イナメ「出納の係の人がいるのでしょう?」 美鷹「いない。わしがやってる」 イナメ「そうですか、帳簿はつけてますか?」 美鷹「帳簿?」 イナメ「か、会計とかの知識は?」 美鷹「わしは武将だ、商人みたいな事はしない」 イナメ「し、しないじゃありませんよっ!! は、破産しますよっ!!」 美鷹「まあ、人間立って半畳、寝て一畳だ。気にしない」 イナメ「気にしてくださいっ! 誰か会計の出来る人を雇ってっ」 美鷹「大丈夫だ、あの舟に物資を積み込んで明とか行けば、飛ぶように売れるそうだ。心配はない」 イナメ「物資って」 美鷹「なんか、良い物」 イナメ「考えてないんですね」 美鷹「商人に言えば、なんか揃えてくれるだろう」 イナメ「はあ、騙されます、きっと」 美鷹「そ、そうかな」 イナメ「絶対に騙されますっ!!」 美鷹「赤星美鷹だ、君は商家の者か? 武家に見えるが」 イナメ「渡海イナメです。家は島津家の勘定方をやってます」 美鷹「おおっ! 勘定方の娘か、これは天の助けだ、わしと一緒にこい」 イナメ「あ、その……」 美鷹「わしらはこれから海の王国を目指して出発する。あの最新鋭戦艦風雲丸を城として、唐天竺まで広がる大海原を領地として、幸せな国を作るのだっ! イナメも来いっ! そして、そろばんとか、会計をするんだっ!」 イナメ「すごい……、でも……」 美鷹「嫌なのか?」 イナメ「私、明日、結婚するんです」 美鷹「おや」 隆信「ふむ、それはおめでたいといわざるは得ないだろうっ!」 美鷹「ななっ! おまえっ! どうしてっ!」 美鷹、あたりを見回すが、隆信は一人。 美鷹「兵隊は?」 隆信「はははっ!! 馬鹿な事を言うな、わが愛する美鷹!! いくら我らが剛毅な龍造寺といえど抗戦相手の首都に軍勢を入れれば、そく開戦になってしまうではないかっ!!」 美鷹「一人で何をしにきたのだ」 隆信「お前の顔を見にだっ!! 一日に一度、お前の顔をみないと、俺は寝ることができないっ!! 心がうずいて、枕を涙で濡らしてしまうっ! だから、一人で来たっ!!」 美鷹「衛兵ーーーっ!! 龍造寺の嫡男がここにいるぞーっ!!!」 隆信「ば、馬鹿なっ! なんて事をするのだ、我が愛する心の中の暴風雨よっ!!」 衛兵「なにいっ!! みな、出会え、出会ええっ!!」 隆信「くそうっ! 覚えておけっ!! 必ず、お前の心を俺への気持ちで一杯に満たしてやるからなあっ!!」 隆信逃げる。 イナメ「なんですか、あの人」 美鷹「気にするな、ただの馬鹿だ」 イナメ「愛されてるんですか」 美鷹「うむ、愛されている」 (美鷹:ちょっと赤面) イナメ「き、気持ちに応えてあげれば良いのでは? 龍造寺家は勢いがありますし。とっても大事にしてくれそうですよ」 美鷹「あれは馬鹿なのだ。自分の好きなようにわしを愛したいだけで、わしの気持ちなぞ一つも気にすることはない」 イナメ「でも、女性の幸せとはそういう物ではないのですか? 旦那様に愛されているだけで、世の中の女性の中でも幸せな部類に入ると思います」 美鷹「わしはな、わがままなのだ。自分の足で地に立って居たい、お姫様だっこされて可愛がられるのは性に合わん」 イナメ「美鷹さまは、凄いですね」 美鷹「そうか?」 イナメ「海の上に国を作っちゃうとか思いついても、実行できる人はそんなに居ないでしょう。とても愛されているのに、そんな彼を振って、夢に向かって進んでるんですね」 美鷹「あの馬鹿は、彼、であった事はないっ!」 薩摩隼人「ちぇえええっす!!」 美鷹「は?」 イナメ「……」 薩摩隼人「りゃりゃりゃりゃりゃりゃっ!」 薩摩隼人、奇声を発して通り過ぎる。 美鷹「なんだあれは?」 イナメ「二才の人ですよ」 美鷹「にせ?」 イナメ「二才の人は、女性の姿を見るだけでも汚れると思ってます」 美鷹「はああ?」 イナメ「極力目を向けるのを避けます。しゃべりかけることもしません。しかたなく近づく時は、ああやって気合いを入れて足早に通りすぎます」 美鷹「なにそれ」 イナメ「この国は徹底した男尊女卑なんです。だから、あの彼の人の言葉、すごくうらやましいです。私にあんなことを言ってくれる人がいたら……」 (立ち絵:イナメ赤面) 美鷹「ひょっとして、イナメは結婚相手と喋ってない?」 イナメ「この国では旦那さんと会うのは結婚式の時ですよ」 美鷹「わしは姫だったが、一応馬鹿と見合いはしたぞ。気持ち悪い事を言いおったので、蹴り飛ばしてやったが」 イナメ「自由であこがれてしまいますね」 美鷹「じゃあ、来い。こんな面倒な国からは女は全員逃げるべきだ」 イナメ「そうはいきません、私は普通の人間で、決められた事からは逃げられません」 美鷹「そうなのかー」 イナメ「もし良かったら、結婚式が終わった後、誰か会計の出来る人をさがしてあげますよ」 美鷹「そうか、それは助かる。でも、わしはイナメが良いのだがなあ」 イナメ「私などより、ずっといい人が居ますよ」 (背景:イナメの家) イナメ(寝れない……) 立ち上がり窓を開ける。沖合に停泊している風雲丸の灯が見える。 イナメ「ふう……」 (回想) 美鷹「わしらはこれから海の王国を目指して出発する。あの最新鋭戦艦風雲丸を城として、唐天竺まで広がる大海原を領地として、幸せな国を作るのだっ! イナメも来いっ! そして、そろばんとか、会計をするんだっ!」 イナメ「そんな事、できない」 イナメ「私は、親の決めた男性と家庭を持って、子供を産んで、家系をもり立てて、おばあさんになって、桜島の麓に葬られる。そう、決まっていて……」 イナメ「でも行きたいなあ……。美鷹さんと舟にのって、海の向こうへ。行きたいなあ……」 (背景:白昼の道。白無垢のイナメが馬にのって道行きをしている) イナメ「はあ」 ばっちゃ「これ、浮かない顔するでねえだわ。綺麗な嫁御さんがだいなしじゃあ」 イナメ「はい……」 (遠く、イナメの視線が風雲丸に向かう) (SE:ひゅうう) イナメ「あっと」 (SE:とん) イナメ「……」 (SE:する) ナレーション「意図した動きではなかった。イナメは風にあおられ、馬から下りてしまった。なんとなく、打掛を脱いでしまった。そして、駆け出すのは、そこから大して遠い所にある気持ちではなかった」 ばっちゃ「こ、これっ!」 ナレーション「イナメは文鎮高島田を解いた。白い草履を蹴飛ばし脱いだ。浜へ向かって走った」 イナメ(ああ、なんか、馬鹿な事をしてるなあ。でも……。気持ちいい) 父親「こら、イナメ、どこへいくでごわっそうっ!」 イナメ「海っ!! 唐天竺よりももっと向こうっ! 南蛮も見てくるっ!!」 母親「よめ、嫁入りはどないせう? 帰るっといでっ!!」 イナメ「嫁入りはやめますっ!!」 (SE:ジャバジャバ) (背景:風雲丸) イナメ「そろばん出来る人を探してきました」 美鷹「うん」 イナメ「私です」 美鷹「おお、大歓迎する!」 イナメ「まず、帳簿を作ります、現在の残金とそれぞれの賃金などを教えてください」 ちひろ「これは助かります。この舟みんな数字に暗くて……」 美鷹「良し、早速だな。すばらしい」 ヨヨミ「およめさんきたー」 ――イナメ美鷹に会い白無垢を脱いで水軍に参加するの巻 終わり―― ●オマケ イナメ「なんですかーっ!! この状況はああっ!!」 美鷹「ひ、ひどいのか?」 イナメ「このまま水手さんに日給をはらうと、あと三日で破綻します」 美鷹「そ、そうなのか」 イナメ「水手さんは月給制とします、あと一ヶ月の間に交易でお金を作らないと」 香苗「でも、お金をもらえないとさ」 イナメ「舟の上で毎日お金がいるんですかっ! 鹿児島にいるうちはこれまで溜めたお金で遊んでください」 美鷹「つ、使っちゃって、すかんぴんになってる水手も、い、いるし」 イナメ「使っちゃう人が悪いんですっ!!」 香苗「す、すいません」 イナメ「ヨヨミちゃんは食べ過ぎですっ!! 減食っ!」 ヨヨミ「えー、そんにゃー」 ちひろ「あ、あの、研究用に鉄がほしいの……」 イナメ「却下しますっ! まずは交易でお金をつくります。話はそこからですっ!!」 ちひろ「はい……」 美鷹「うんうん、これが主計長というものだな」 イナメ「美鷹さんっ! お酒をしばらく禁止ですっ!!」 美鷹「ううう」 ●キャラスケッチ雑感 ・いがいにイナメも動くな。 ・ちひろとは噛むけど、東シナ海にでるとちひろは秘密基地の留守番だから、それほどでもなかろう。 ・敵国に単身潜り込むとは、馬鹿はすごい行動力だ。 ・美鷹がどんどん駄目な人に。 ・人が初めて出会う話は自然に盛り上がるね。 ・これでメインキャラはおしまい。つぎはライバルのカレン嬢のスケッチ。 ・薩摩方言指導の人募集中。イナメも方言で喋らせたかった所。 ●わこうっ! の面白さ予定 ・とりあえずは萌えキャラ立ち。 ・あとは超人戦闘。剣の美鷹、大筒のヨヨミとが中心、もう一人いてもいいのだが、なんかイナメとちひろは武力なさそう。 ・帆船砲撃戦をやりたい。帆船というものは凄く運動が不便な物で、なかなか大砲を撃つチャンスが無いそうだ。上手回ししたり、下手回ししたりで、くるくると回り合って操船で近づき、片舷にある大砲を一斉にぶっ放すのが乗法らしい。波とかも使うらしい。表現できれば面白そう。 ▲
by sakananovel
| 2010-08-20 22:04
| わこうっ!!
●ヨヨミ ヨヨミ美鷹と出会い大筒を撃つの巻
(背景:荒れ果てた村。向こうには海。小さく風雲丸が見える) 美鷹「重い……」 (イベント絵、重そうに抱え大筒を引きずる美鷹) ちひろ「やっぱり、大きすぎましたか……」 美鷹「わしは普通の女よりは力が強いが、こんな物はもちあげられん」 ちひろ「発射できれば、大きな力になりますが……」 美鷹「こんなでかい種子島を開発するやつがあるかーっ」 ちひろ「大口径の銃は、乙女のあこがれなのです……」 美鷹「乙女は銃を撃たん」 (SE:子供の泣き声) 美鷹「……」 ちひろ「子供の泣き声ですわね……」 美鷹「ここらはな……」 ちひろ「美鷹さまの旦那様が蹂躙していった所ですね」 美鷹「あれは、まだ旦那ではない、いいなずけでもない、ただの他人だ」 ちひろ「見事に皆殺しにしていかれましたね、しかし、なぜこんな?」 美鷹「住民を皆殺しにして、龍造寺領におる貧農を入植させるそうだ」 ちひろ「それはまた……」 美鷹「元の住民を残しておくと一揆の恐れもあるし、旧領主の残党をかくまったりする。貧農を入植させれば、貧農は喜び龍造寺に忠誠を誓おう。理にかなった事だ」 ちひろ「汚いやりかたです……」 美鷹「まったく馬鹿だからな、龍造寺の連中は」 (背景:村、子供が泣いている) 美鷹「まったく重い」 ちひろ「なんとか射撃実験をしてください……」 とことこと子供が歩いてくる。 子供「……」 美鷹「……」 ちひろ「……」 美鷹「(小声)なんとかしろ、ちひろ」 ちひろ「(小声)美鷹さまの領民でありましょう、美鷹さまがなんとかしてください……」 美鷹「(小声)わ、わしは母性など、持ち合わせておらん」 ちひろ「(小声)わ、わたしも科学者でありますから、母性ないのですよ」 美鷹「(小声)娘失格者だな、わしらは」 ちひろ「(小声)いいから何とかしてください……」 美鷹「……おい、子供、お主には大志があるか?」 子供「……」 ちひろ「(小声)ふつう、子供に大志はございません……」 美鷹「あー、うー、えー、こたびは気の毒だったな、ご愁傷さまだ」 子供「う、うぇっく、うううう、うわあああああああああんっ!!」 美鷹「な、泣いたーっ!!」 ちひろ「ちょっ、子供が苦手にもほどがありますっ!!」 美鷹「あ、うー、その、泣きやめっ! これは命令だっ!」 子供「うわあああああんっ!! ひぎゃあああああんっ!!」 美鷹「その、あの、あ、そうだ、飯を食うがよい」 子供「食べるっ!」 (背景:荒れ果てた農家の軒先) 美鷹「わしの昼飯が」 子供「がつがつがつがつがつ」 ちひろ「よく食べますね、わたしのも無くなりました」 子供「じっ」 美鷹「もう、むすびは無い、なんという食い意地が張った子供か」 子供「ヨヨミ」 美鷹「ん?」 子供「子供じゃないの、ヨヨミ」 美鷹「そうか、ヨヨミか、わしは美鷹だ」 ちひろ「わたしはちひろです」 ヨヨミ「ごちそうさま」ぺこり 美鷹「さて、ちひろ、手早く発射実験をして、舟に戻ろう」 ちひろ「おや……」 美鷹「うるさい、黙れ、わしの舟は狭い、この国の難儀している子供を全て救う事はできぬ」 ちひろ「目の前の子供だけでも救うという考え方もあるそうですね」 美鷹「わしはなあ、隆信のような世に害をなす馬鹿が嫌いなのだ、そして、何も出来ず、誰かに頼らねば生きては行けぬ子供も嫌いなのだ」 ちひろ「美鷹さまとて子供であった時代はありましょうに」 美鷹「わしは寛容さが足りぬのだ、役に立たぬ者に、ついいらいらしてしまう。冷たくあしらってしまう、そうなればお互い不幸だとは思わぬか?」 ヨヨミ「ヨ、ヨヨミの事、嫌いなの? おねえちゃんっ」 美鷹「い、いや、これは一般論というか、その、別にヨヨミが嫌いと言うわけではなく、その……。すまぬ」 ヨヨミ「ん?」 美鷹「国を守れんで、すまぬ。不幸をまき散らした癖に、真っ先に舟で逃げて、すまぬ」 ヨヨミ「おねえちゃんが悪いの?」 美鷹「そうではないが、うーん、悪いのかもしれぬし、悪くないのかもしれぬ。よくわからぬ」 ヨヨミ「おねえちゃんは、あのお船でどこに行くの?」 美鷹「海の向こうに、幸せの国を作りにいくところじゃ」 ヨヨミ「……役に立たない人は、幸せの国にはいらないの?」 (SE:ずーーーん) 美鷹「……」 ちひろ「……」 ヨヨミ「……」 美鷹「さてと、実験をしよう」 ちひろ「そうですね」 ヨヨミ「ヨヨミ見ていてもいい?」 美鷹「かまわぬよ、ちょっと離れてな、大きな音がする」 ちひろ「さあ、構えて、そうです銃底を頬に付けるように。よろけないでください」 ナレーション「ちなみに、火縄銃と西洋のライフル銃とは構え方が違うのである。西洋のライフルが銃底を肩に当て衝撃をそこで吸収させるのに対し、火縄銃は銃底を頬にあてるようにして射撃する」 美鷹「重い~」 (SE:どかーーん。ごろごろごろ) ヨヨミ「おねえちゃん転がっていった」 美鷹「こんな馬鹿げた反動の代物が船上でつかえるかっ!!!」 ちひろ「さりとて火薬を減らすと射程距離と貫通力が……」 ヨヨミ「これなーに?」 ちひろ「抱え大筒といって、種子島を大口径にし、大型の弾丸を詰められるようにしたものです……」 ヨヨミ「雷様みたいな音がするねえ」 (SE:ひょいっ) ちひろ「あ、弾つめたからあぶな……」 美鷹「……」 ヨヨミ「こう?」 (立ち絵:ヨヨミ、大筒を構える) 美鷹「じ、実は軽い? わしらが非力過ぎ?」 ちひろ「そ、そんなはずは、貸しっ……」 (SE:どすんっ!) 美鷹「ヨヨミは村一番の力士だった?」 ヨヨミ「えー、ちがうよう」 ちひろ「あ、ここの地方に、怪力な一族が住むと聞いた事があります」 美鷹「ああ、山丈の血を引くとかいうあれか?」 ヨヨミ「やまじょうでもないよう」 (SE:馬の足音) 隆信「はあっ!! こんな所に居たのか、私の甘い心臓っ!!」 美鷹「なんだ、その変な呼び方はっ!」 隆信「南蛮人は愛する者をこう呼ぶと聞いたっ!! 愛してる、愛してるぞっ!! 美鷹っ!! 俺のこの愛の心がお前の居場所に引き寄せられたのだっ!!」 美鷹「きもちわるいやつめーっ!! ちひろっ!! 俸禄玉をなげろっ!!」 (SE:シャキーン)剣を抜く音。 ちひろ「もってきてません」 隆信「ははははははっ!! ここで会ったが百年目だっ!! 受けて貰う、受けて貰うぞ、俺のこの気持ちっ!! この愛っ!! さあ、兵士諸君、私の甘い心臓を取り押さえろっ!!」 兵「へいっ!!」 (SE:ざざざ) 美鷹「……」 ちひろ「……」 隆信「……」 兵「……」 ヨヨミ「……」 (SE:火縄、じじじ) (立ち絵:ヨヨミ、大筒を構える) 隆信「……あれは、その……、なんだ?」 ちひろ「抱え大筒といって、我が軍の新兵器です……」 隆信「こ、子供が撃てる物なのか?」 ちひろ「さあ?」 隆信「さあ、子供よ、良く聞きなさい、そんな物を人に向けてはいけない、人を撃って良い者は、人に撃たれる覚悟がある者だけだ。だから、君は、その物騒な物を下ろし、どこなりと遊びにいくと良い」 ヨヨミ「……あんたは、いた」 隆信「な、なにっ! お、おまえ、この村の子供かっ……」 ヨヨミ「お父さんや、お母さん、おばあちゃん、おじさん、沢山の人を斬ったあんたは、うたれるかくごがあるのだと、ヨヨミは、そうおもう」 隆信「あ、あるけどっ! そのっ! あのねっ!! あああああっ!! そうだなあっ!! そうだっ!! そうなんだなあっ!! 俺は斬ったんだっ!! この村の衆を斬ったんだっ!! だから、お前の砲撃もっ!! 甘んじて受けなければならないなっ!! それは俺が男として生きていく為にぃっ!! 大事な事なんだなあっ!! だから。 だからっ!! ばっちこいっ!!! こどもぉぉぉっ!!」 ヨヨミ「子供じゃない、ヨヨミ」 隆信「ばっちこいいいいっ!! ヨヨミッ!!!!」 (SE:ドカーン) (イベント絵:馬の首が破裂して消える。隆信びっくり) ちひろ「は、はずしたっ!!」 美鷹「ヨヨミ下がれっ! ここから先は私がっ!」 隆信「良く撃った、ヨヨミよっ!! だが、火縄は一発しか撃てぬっ!! 全軍っ!! この者たちをっ……。 え?」 ヨヨミ「うわああああああああっ!!!!!」 (SE:ごいいいん) (イベント絵:抱え大筒で隆信を殴り飛ばすヨヨミ) ヨヨミ「わああああああああんっ!! うわああああああっ!!」 (SE:どて、ぼき、ぐしゃっ!) (イベント絵:兵隊たちをばったばったと殴り飛ばすヨヨミ) 美鷹「え?」 ちひろ「は?」 隆信「まてまていっ! 大砲は殴る為の武器ではっ! うがっ!!」 (SE:ごいーーん) ヨヨミ「きいいいいいいいいいいいいいぃいぃぃぃっ!!」 (SE:ごいんごいんごいん!) 兵「こ、ここは一昨日酷い目にあった、山丈の村ですよっ!」 隆信「なにいっ!!! くっ!! 全軍撤退だっ!! くそうっ!! おぼえておけよっ!! 必ず美鷹は俺の嫁にしてやるからなあっ!!」 (SE:ぱらかんぱらかんぱからん) (イベント絵:大筒を放り出して泣いているヨヨミ) 美鷹「良くやった」 ヨヨミ「ぐしゅん……」 美鷹「ヨヨミ、一緒に来るか?」 ヨヨミ「ん、どこへ」 美鷹「一緒に海の上の幸せの国を作りにだ」 ヨヨミ「そこに行けば絶対に幸せになれるの?」 美鷹「そ、それはだな……」 ちひろ「断言をお願いします、美鷹さま」 美鷹「うん……」 ちひろ「これまでの美鷹さまは御姫さまでした。ですから赤星の国が滅んだ事も、龍造寺が国を荒らした事にも、責任はありません」 美鷹「そうだな……」 ちひろ「今の美鷹さまは武将です。あなたがやることで不幸になったり、悲しい目にあったりする人への責任は全てあなたが負います」 美鷹「うむ……」 ちひろ「だから、断言してください、幸せにすると、美鷹水軍の者たち、全員を幸せにすると、嘘を、大嘘をついてください」 美鷹「うん」 ヨヨミ「嘘なの?」 美鷹「ああ、嘘で本当のことだ」 ヨヨミ「ん?」 美鷹「大丈夫だ、絶対に幸せになる、幸せで幸せで弾け飛ぶぐらい幸せにしてやる。約束するっ、ヨヨミ。だから一緒に海へ行こうっ!」 ヨヨミ「うんっ! わかった! いくよ!」 (背景:風雲丸上) ちひろ「ヨヨミが役に立つ、と解ったから舟に誘ったのですか」 美鷹「それはちょっとちがうな」 ちひろ「そうなのですか?」 美鷹「ヨヨミは、隆信を、馬鹿を殴ってくれて、私はとても爽快だったのだ。馬鹿を殴ってくれた報酬だ」 ちひろ「まあ、そういう事にしておきましょうか」 (立ち絵:ちひろ微笑む) ――ヨヨミ美鷹と出会い大筒を撃つの巻 終わり―― ●キャラスケッチ雑感 ・リアルな話をいれると、苦めになりそう。時代萌え話は難しい。 ・美鷹が成長しとる。 ・ちひろがなんか立派だ。ネタキャラだったのに。イナメとキャラかぶりしそう。 ・怪力ロリはキャラ立ちするなあ。 ・隆信は馬鹿で残忍でしょうもないのだが、覚悟を書いたので意外と深くなった気がする。 ●キャラかぶりが良くない訳 昨今のコンテンツを見渡すと、妹キャラが二人とか、ロリキャラばっかとか、親友男子二人かぶっとるとか、色々難のある作品があります。 キャラかぶりが何故良くないかというと、妹キャラなら妹キャラで使えるエピソードの数は決まっているのですな。一人であれば、妹キャラ立てエピソードを全て使って、キャラを印象づける事が出来るのですが、複数人になってしまうと、それぞれに使えるエピソードが半分に成ってしまいます。 よほど面白いエピソードならば一発でのキャラ立ても可能ですが、そこそこのエピソードならば複数、量をもって立てなければならないわけです。 キャラ立てを失敗すると、なんだか薄ぼんやりしたキャラになり、読者からの人気も得難くなってしまいます。 だから、同型のキャラはまとめて一本にするのが定石なんですね。 ●おおっと陳元贇が使える時代だ 日本柔術の開祖といわれる、陳元贇先生がこの時代いるではないですかっ! ヨヨミの師匠にするかなあ。女子化してもいいけど。 ●インターネット凄いね 倭寇の歴史研究ページ発見したよ。 ・わこうっ!の舞台の16世紀初頭の倭寇は中国人中心らしい。 というか、明が海洋貿易を禁じたので、こまった貿易の人が倭寇として、密貿易をしていただけらしい。 日本人も居るのだが、それほど存在は重くない模様。 ・海賊としての倭寇は、これよりも前の13世紀ごろの方が海賊っぽかったらしい、こちらの倭寇は日本人中心で、朝鮮半島や済州島、中国福建省を大暴れしたらしい。何故この時代にしなかったかというと、西洋がまだ来てないので、帆船砲戦のエピソードが使えないからだな。 ・16世紀初頭の時代の商船はみんな武装化していて、隙をみせると襲ってくるらしい、舟、みな海賊状態だったらしい。 ・わこうっ! 内では、倭寇(日本海賊)、オランダ海軍、の二局に、悪中国秘密結社、梁山十二女傑を中国側に当てるつもりだったが、中国倭寇も入れたほうがそれっぽいようだ。十二女傑を解体して、中国倭寇にするかな。 ・この時代(16世紀初頭)西洋勢はオランダよりもポルトガルの方が勢力が大きい模様だが、チューリップバブルをエピソードに入れたいので、オランダ優遇で。 ・少林寺拳法対倭寇という心躍る史実があった模様だ。(戦って両方全滅だそうな) ・朝鮮半島のキャラも出したい気もあるのだが、あの民族はほとほとめんどくさいので、無視した方が無難か。 ▲
by sakananovel
| 2010-08-19 17:06
| わこうっ!!
●わこうを制作に当たって調べなければならない事
和冦の実際。1600年代の東シナ海の政治状況。中国の状況。日本の状況。韓国の状況。オランダの状況。イギリスの状況。中近東の状況。 和帆船について。洋帆船について。中華帆船(明代)について。バーバリア海賊といってイスラムの海賊もこの時代に居た模様。 大砲と火薬の時代考証。海戦について。火縄銃。中国拳法。日本剣法の海戦の運用。16世紀のマカオ、福建、台湾、九州あたりの街の感じ。 まあ、馬鹿話系なので、綿密に調べなくても良いのですが、調べれば調べるほど土台がしっかして、話が膨らみます。 50年ぐらいは、史実をずらしても良いのですが、百年はずらせません。なので、カリブの海賊の出番はありませんね。(カリブ海賊は17世紀) ●素材概算 西洋帆船系の3D素材は結構持ってますな。チャイナジャンク船3Dは一隻所有。和船の3Dが無いのがきついか。 西洋系中世街並の素材はまあまあ。中国町並みが無い。日本町並みも無い。 キャラ立ち絵も沢山あると萌えるけど、労力的に絞らないとヤバイ。 ●表現設定 ノベルゲーム系なのですが、全画面にして、視点キャラ(男子)を入れるか、下ウインドウにして、男子無しで三人称的に進めるか。 視点キャラを入れるなら、現代の高校生が中国に修学旅行に行く途中、飛行機が謎の竜巻にさらわれ、16世紀の海へ、美鷹水軍に拾われるという、竜の御子パターンかな。こちらは、主人公に感情移入しやすい代わりに、視点変更がやれないのでシナリオが結構難しい。 三人称的下ウインドウだと、漫画みたいな感じのコンテンツとなりますな。感情交流は百合パターンにナルンダナ(エイラ口調) まあ、とりあえず本を沢山読みましょう。という感じ。 ▲
by sakananovel
| 2010-08-16 21:57
| わこうっ!!
萌え萌え歴史絵巻「わこうっ!!」 企画
戦国時代初期、没落していく血族を捨て、海の王者を目指した美少女武将が居た。 赤星美鷹 実家が攻め滅ぼされたため、肥後国の国を逐電し、女性軍艦の三鷹丸を率いて海の王国を作るための冒険の旅に出る。 性格は沈着冷静、剣の腕は伊東一刀斎ゆずりの一刀流。 キャラ2 明るいロリ系の武侠キャラ。怪力系で抱え大筒を使い砲撃をする。 近距離砲撃術の使い手で、零距離からの砲撃格闘で敵を倒す。 キャラ3 なんか、経済系の眼鏡娘。 脇キャラ 真田子さん 科学者、怪しげな発明で美鷹たちを助ける。口癖は「こんな事があろうかと」 福建の村人(明人) 美鷹らに再三略奪されているのだが、なんだかそれを喜んでいる模様。 密かに美鷹たちのファンらしい。 食料を出せ! と言われ、酒まで付ける気の利く奴らである。 「べ、べつに君らの為に醸造したお酒ではないアル。が、持って行っても当方は、まったくかまわんっ!」 イギリス士官 ボライソーという名前の青年士官。イギリス海軍の将校。 マカオの街で出会った美鷹に好意を寄せ、いろいろと手助けをしたいと思っているのだが、いつも一歩手前で美鷹が自己解決をするので気持ちが伝わる事はない。イケメン。 敵キャラ オランダ娘 オランダ貴族の娘、海軍士官。美鷹らに最新鋭のフリゲート艦をかっぱらわれる。それが美鷹軍の二番艦となる。 眼鏡でツンデレ、美鷹たちの事は嫌いではない。根拠地は台湾島(オランダでの呼称はフォルモサ島) 悪和冦 残忍な和冦。美鷹を毛嫌いして、いろいろ卑怯な策略で倒そうとしている。 悪中国秘密結社、梁山十二女傑 鄭和の秘宝を巡り、美鷹と対立する女子悪漢たち。超人的な中国拳法を使う。 美鷹軍の根拠地 喜界が島という孤島に秘密基地を建造している。土民さんたちとも仲良し。 秘密基地の管理は真田子さんがやっている。 秘宝 鄭和の秘宝、世界を焼き滅ぼしてしまうと伝わるオーバーテクノロジー。東シナ海のどこかに眠っていると言われる。 随の時代、鄭和が大航海の末、アフリカからキリンと共に持ち帰った。 この秘宝を巡り、オランダ海軍。梁山十二傑。美鷹軍の三すくみで物語は動いて行く。 ▲
by sakananovel
| 2010-08-16 11:32
| わこうっ!!
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